子育て情報『生理で卒倒、空腹で低血糖…厳しい校則に苦しんだ中高時代の体調不良。「健康的に学びたかった」ASDの私が今思うこと』

2022年1月13日 06:15

生理で卒倒、空腹で低血糖…厳しい校則に苦しんだ中高時代の体調不良。「健康的に学びたかった」ASDの私が今思うこと

結果として昼休みまで間食はダメ。ジュースなどの飲み物も禁止で、「水筒に入れたお茶」しか飲んではいけない。

朝6時ぐらいに朝食を済ませた、もともと自律神経系の不安定な成長期まっただなかの子どもが、昼の1時近くまでいっさいカロリーをとってはいけないわけです。

なんなら1時間目ぐらいから小腹がすいてきて、2時間目ぐらいからはひたすら空腹との戦い。4時間目ぐらいになるともう頭がもうろうとしてフラフラになり、呂律も回らなくなってきます。1分1秒を数えるようにしてお弁当にありつき、あっという間にかっこんでからしばらく机に突っ伏して、15分ぐらいすると頭がはっきりしてくる…

いま思えば、空腹すぎて頭がぼうっとするとか舌がまわらないなどといった症状が出ていたのは、いわゆる低血糖という状態になっていたのでしょう。


あまりの生理痛のためトイレで卒倒

私はもともと生理痛が重いタイプでしたが、徐々に痛みでいつものような活動がままならない状態になりました。出血量の多い日などは強い痛みと下痢で(痛み物質が大量に放出されると下痢が起こるそうです)トイレに籠もり、悪心と脂汗の中でしばらく気を失ってしまうことがありました。


慢性的に自律神経の状態が悪かったのに加え、冬場はスカートに薄いハイソックスかデニール数の指定されたストッキングしか許されず、冷えがひどかったのも生理痛が強くなったひとつの原因だったのではと思います。

のちのち、生理時のトイレでの卒倒は迷走神経反射といって、あまりに強い痛みのために身体がショック状態のようになって失神するものらしいとわかりました。

30歳を過ぎてからようやく信頼できる婦人科医に出会い、子宮内膜症の可能性を指摘されて低用量ピルで治療して劇的によくなりましたが(※)、当時は周囲の大人がみんな「生理痛は自然現象なんだから我慢するもの。痛み止めも癖になるからよくない」という考え方だったため、私もひたすら我慢していました…

※毎回痛み止めが必要だったりと、生理のときに生活に支障があるほどの症状がある場合は婦人科系疾患の可能性があります。この場合は病院での治療対象なので、我慢せず病院に行くことをおすすめします。ひどい生理痛を起こすひとつの原因である子宮内膜症は、放置すると命に関わることもあるそうです。


特性が判明していたら… 健康を最優先に考えてくれていたら…

今になって思うのは、当時自分の発達障害が判明していたら… 生徒の健康を最優先に考えてくれる校則であったら… ということです。

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