子育て情報『「お金をかけられなくても」「学校に行けなくても」無料で学べるチャンネルを拓く――登録数167万人の教育系YouTuber・葉一さんを取材!』

2022年1月31日 06:15

「お金をかけられなくても」「学校に行けなくても」無料で学べるチャンネルを拓く――登録数167万人の教育系YouTuber・葉一さんを取材!

そのとき、ああ、自分もこうして人の役に立つことができるんだと、力強く突きつけられた気がしたんです。当時、自分自身が生きていく意味もよく分からなくなっていた時期だったので、私があの子たちを変えたんじゃなくて、あの子たちが私を変えてくれたんですよね。だから、教育というフィールドで子どもたちに恩返しをしていこう、教育に身を捧げようと決めたのはその瞬間でした。

――そうだったんですね。でも、そのまますぐに教育現場に入ったわけではないですよね。

葉一:ストレートに教師になるよりも、一般企業で修行してからのほうが子どもたちにいい刺激を与えられると考えたからでした。とにかくキツイ経験を積もうと、教材販売の営業という仕事に就きました。一軒一軒まわって、ピンポンして、毎日怒られるような日々でした。


その後、ドクターストップがかかったこともあって、塾講師に転職しました。そこで分かったのは、家庭の経済状況によって、学ぶ選択肢がすごく違うということでした。普段は通塾できても、夏期や冬期の特別講習の月謝は払えない、頑張りたいのに頑張れない子たちがたくさんいたのです。お金がネックになって学びが止まるという、歯がゆい状況をたくさん見ました。子どもたちからはお金をもらわずに、教育を届ける方法はないのかと強く思うようになりました。

勤め始めたときに、辞めるにしても続けるにしても3年を節目にすると決めていたので、3年間はがむしゃらに働きました。数字の評価が強い職場だったので、数字の面でもかなりの成績を上げましたが、3年できっぱりと辞めることにしました。次、どうするかは決めてなかったですね

――決めずに!

葉一:何をしたらいいのか、そのときは思いつかなかったけれど、一度きりの人生なんだし、きっと何かできるはずと思ったんですよ。
辞めたあとで、YouTubeを見ていたときに、これだ!とひらめいて今につながっています。


勉強が分かるようになることが、脱・不登校のきっかけにもなる

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Upload By 発達ナビ編集部

――10年間、いろいろなことがあったと思いますが、YouTubeの配信を続けてきて、いちばんうれしかったエピソードってどんなことですか?

葉一:娘さんが不登校だったというお母さまからもらったメールでした。当時、そのお子さんは保健室登校で、私の配信を見て勉強していたそうです。保健室で受けたテストでは、だいたい80点以上とれて、そのことが自信となって学校に行き始めたら、授業もよく分かったそうなんです。

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