子育て情報『発達障害の娘、幼稚園探しは居場所を見つける道でもあった――慣れない土地、「プレ幼稚園」での出会いから』

2022年5月7日 14:15

発達障害の娘、幼稚園探しは居場所を見つける道でもあった――慣れない土地、「プレ幼稚園」での出会いから


実際参加してみると

そのプレクラスは月二回、幼稚園敷地内の別棟で行われていました。

二時間の保育時間の多くが自由遊びの時間で、子どもたちは保育室内で自分の好きなおもちゃで遊ぶことができました。おもちゃはおままごとセット、ブロック、絵本、ミニカーなど2歳児が喜びそうなものがそろっていました。同じおもちゃが複数あるので子ども同士で取り合いになることもほとんどありません。娘は大きなキッチンのおもちゃがお気に入りでした。

夏は外にビニールプールも用意されていました。娘はおままごとセットに夢中だったので参加しませんでしたが、自由遊び時間中ずっとプールに入っているお子さんもいました。

保育の後半は親子で楽しめる集団遊びで
・子どもの手形のうちわづくり
・乾燥パスタを使ったフォトフレーム工作
・親子で新聞ビリビリ遊び
・大きな鍋でポップコーンづくり
・子が踏んだうどんづくり
など季節を感じることができる内容が多くありました。


発達障害の娘、幼稚園探しは居場所を見つける道でもあった――慣れない土地、「プレ幼稚園」での出会いからの画像

Upload By 荒木まち子

プレ幼稚園に通っている子どもたちは、自由遊びから集団遊びへの切り替えもスムーズでした(意外!)。

これは

・子どもたちが思う存分自分が好きな遊びができていた
・次にも何か楽しいことがあるという期待感がある
・親も一緒におもちゃを片付ける

というのが、理由としてあるのではないかと思いました。


プレ幼稚園の先生

プレ幼稚園担当のM先生は、私たちと同じ“子育て中のお母さん”で、気さくな人でした。
M先生は子どもの自由遊びの間、孤立しているお母さんがいるとさりげなく話しかけたり、子育ての相談に乗ってくれたりしていました。

実は私はこのとき、ある悩みを抱えていました。
翌年一年間、夫が単身赴任することが決まっていたのです。

近くに頼れる親戚もいない中、コミュニケーションが上手くとれない自閉傾向がある娘と一年間二人きりで過ごすことに私は不安を感じていました。

私はM先生に事情を話し「単身赴任先に一緒についていくこともできるみたいなんだけど、一年間だし、どうなかなぁ…」と相談しました。
先生は少し考えてから言いました。

「私だったらご主人の単身赴任にはついていかないかな…」


私たち親子を見て、考えてくれている人がいる

それはM先生が娘のこと(環境の変化に弱いなど)を理解しているからこその言葉だったのだと思います。

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