2022年7月15日 06:15
0歳で療育ママ化「発達にいい」ことは何でも試した結果、身体はボロボロ、2歳で療育拒否されて…。ダウン症児、何より大切なこととは
と言って顔をそむけて嫌がります。私のほうは口をマッサージしなければ「言語機能の発達が遅れる」と思い、嫌がるきいちゃんに無理やりマッサージする日々。
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私自身も嫌がるきいちゃんに無理やり療育をすることが本当にいいことなのか、分からなくなってきました。療育を優先することによって、日々の子育てが訓練のようになってしまい、きいちゃんも私自身も疲弊していきました。
おそらくきいちゃんの方はもっと苦痛だったことでしょう。「療育をやればいい子、しなければ悪い子」というメッセージを知らず知らずのうちにきいちゃんに送っていたように思います(反省…)。
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療育より大切だったのは
療育よりも必要だったのは、きいちゃんがきいちゃんのままでも無条件に受け入れてもらい、愛され、そして何気ない楽しい日常を送ることなのではないかと…。恥ずかしながら、2年経ってやっと嫌がるきいちゃんを見ているうちに気づいたのです。
それからは私も無理に頑張ることはやめ、自然体できいちゃんと過ごすようになりました。私自身もすごく楽になりましたし、何よりきいちゃんと過ごす日々がリラックスして楽しく送れるようになりました。
療育より大切なことが、きいちゃんにとってだけじゃなく、私自身にとってもあったのです。今、「早期療育しなければ…!」と焦っている小さいお子さんのママパパさん、大丈夫、子どもはちゃんと育っていきます。
療育はしないよりもした方がもちろんいいですが、療育をしなくても日々楽しく家族と過ごしているうちに子どもはちゃんといろいろなことを吸収し、育っていきます。今、小学一年生になったきいちゃんですが、学校や放課後等デイサービスでいろいろなことを覚えてきて、最近療育サボり気味(笑)の私を驚かせてくれています。
そんなことがある度に、子育ては私の力だけではなく、周囲のみなさまに助けられながら成り立っているんだなあと感謝し、また、子ども自身の育っていく力には日々学ばされています。
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執筆/星きのこ
(監修:鈴木先生より)
療育はもちろん大事なのですが、お母さんが「療育ママ」にならないように気をつけることも大事です。どういう療育をするか、医師が関与しているか、目標は何か、などが重要です。ただやるだけではなく、脳のどこを鍛えているかを知ることも継続していくには必要なのです。