子育て情報『「宿題が増えるからイヤ!」特別支援教室を嫌がる小3ASD息子、やる気を引き出した先生の言葉とは』

2022年9月29日 06:15

「宿題が増えるからイヤ!」特別支援教室を嫌がる小3ASD息子、やる気を引き出した先生の言葉とは

そこでミミは、最近の活動として、新しく入ってきた1年生のために歓迎会の招待状とクイズを用意したことを話したようでした。それを聞いた先生が、ミミにあることを伝えてくれたんです。

「1年生は招待してくれた先輩のきみと、会うことを楽しみにしてくれているんじゃないかな?」

ミミも一緒に居た方が良いのではと、促してくれました。それを聞いたミミはハッとした様子だったようで、特別支援教室に対しての前向きな気持ちが改めて湧いてきたようでした。

その後も先生は、通常学級での授業をなるべくプリントが少ない授業にしてくれるなどの配慮をしてくれました。ミミも納得して、特別支援教室に行くことができました。

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特別支援教室から帰宅したミミに、どうだったか聞きました。

「楽しかったけど…」

煮え切らない様子で、やっぱりちょっと休みたかったという気持ちが見えて、少し笑ってしまいました。
それでも楽しかったというのは本当だということが伝わってきて、私はミミが登室できたことをいっぱい褒めました。

そして後日談。
特別支援教室の連携のノートには、こう書かれていました。

「1年生がミミが作った招待状を持って来てくれてとても嬉しそうでした」

きっとミミも、嬉しそうにしてくれる1年生を見て、嬉しかったはずです。そんな風に、とても丁寧に対応してくれる先生方のためにも、これからもミミのことを積極的に相談をしようと思いました。

執筆/taeko

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(監修:初川先生より)
特別支援教室は楽しいけれど、特別支援教室に行くことで抜けてしまった授業のプリントが宿題になるのがつらい…ミミくんの葛藤が伝わってきますね。抜けた分のプリントもしっかりやりたい真面目さがあるのはとても良いことですが、そのぶん、負担感が増してしまうのですね。特別支援教室での取り組みの楽しさや充実よりも、「通常学級での宿題が増える」方に目が行くのも仕方のないことのように感じます。
今回、担任の先生が特別支援教室での授業時間中の課題を工夫して減らしてくださったのはありがたいですね。

さて、このエピソードのもう1つのテーマは「自分で申し出る」ということですね。子どもたちは保護者が「先生に言っておいてくれる」ことの恩恵を受ける経験を多くしてきていることと思います。ですが、いつまでも保護者がそこを肩代わりするわけにもいかないですし、自分の意思を伝えるということはとても大切なことです。

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