2022年8月17日 14:15
当事者の視点から「できないこと」の理由を知る!かなしろにゃんこ。さん新刊、ベストセラー「こども六法」の小説版、著名人による不登校エピソード漫画、「ひらがなコグトレ」など全5冊をPICKUP!
この本の著者は、自身も不登校の経験がある漫画家の棚園正一さん。数々の著名人に不登校当事者がインタビューを行った前作に引き続き、今作ではキンタロー。さん、宮本亜門さん、サヘル・ローズさんなど、実際に不登校やいじめを経験した著名人の体験談が紹介されています。
テレビで明るい姿を見せてくれるあの方々にも過去にはさまざまな葛藤や悩みがあったことが分かります。「こんな悩みを抱えているのは、学校に行きたくないと思うのは、自分だけじゃない」と知ることで少しでも気持ちが楽になったり、これからの人生を生きる上でのヒントを得られるかもしれません。この時期におすすめの一冊です。
多様な子どもたちが受け入れられる保育とは?を考えるーー『「インクルーシブな保育」導入のススメ』
多様性やインクルーシブという言葉が当たり前になってきた近年。しかし日頃の生活の中で本当に多様性は実現されているのでしょうか。
本当に多様な子どもたちが受け入れられる社会を作るためにはどうしたらよいのでしょうか。
この本の著者は、玉川大学教育学部乳幼児発達学科の教授であり、学校法人育愛学園の理事長、式の森幼稚園の園長も務める若月芳浩先生。この本では、法律や歴史、障害観、保育の課題など幅広い視点から、「多様な子どもたちを受け入れるインクルーシブな保育とはどのように実現されるのか」について述べられています。
低賃金、業務の多さ、長時間労働などによる保育士の人材不足といった現場の課題が可視化されつつある中で、多様な子どもを受け入れる体制をつくりつつ、保育者にとっても働きやすい現場をつくるにはどうしたらいいのか、そのヒントをこの本が与えてくれるかもしれません。
就学前に学習の基礎となる力をはぐくみたいーー『ひらがなコグトレ』
「小学校に入学したら勉強についていけるのだろうか…」そんな悩みを抱えている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。この本では、就学してから必要になるひらがなを用いた、小学校での学習に必要な力をはぐくむことを目的としたトレーニングが紹介されています。てんつなぎ、かがみひらがな、ひらがなつなぎなど、文字や記号の形を正確にとらえるための力をはぐくむトレーニングにより、ひらがなを書く力や学習の基礎となる「知覚力」「想像力」「注意力」を高めることが期待できます。
もちろん、子どもに適した学習方法はその子の特性などによりさまざまですが、「ひらがなコグトレ」