子育て情報『子どものPTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因・症状・治療法は?診断基準やうつ病との関連性も説明【専門家監修】』

2023年1月27日 14:15

子どものPTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因・症状・治療法は?診断基準やうつ病との関連性も説明【専門家監修】

欧米のいくつかの治療ガイドラインにおいて、子どものトラウマ治療の第一選択として推奨ることの多いプログラムです。

基本的に毎週1回、親子で通い、親子別々に課題に取り組む回や親子一緒に話し合う回などがあり、8~16週間定期的に通う場合が多いです。

https://www.j-hits.org/document/child/page4.html
参考:TF-CBTトラウマフォーカスト認知行動療法|兵庫県こころのケアセンター

SSRIは感情麻痺やフラッシュバックの軽減に役立ちます。抗アドレナリン作動薬は過剰な覚醒状態の緩和に役立つ場合がありますが、まだデータが十分にとれていないので注意が必要だと言われています。

https://msdmnls.co/3A1fdJ7
参考:小児および青年における急性および心的外傷後ストレス障害 (ASDおよびPTSD)|MSDマニュアル プロフェッショナル版


PTSDとうつ病の関連性

PTSDはうつ病が併発しやすい病気で、以前は楽しんでいたことに対する関心が薄れたりします。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬はうつ病を併発していなくてもPTSDの治療に用いられることがありますが、うつ病や不安症の併発している場合は特に効果的と言われています。

ただ、子どもの場合は大人以上に原因が複雑で、うつ病かPTSDかの判別が難しいので注意してください。また、併発している場合に、うつ病とPTSDのどちらが一次症状でどちらが二次症状なのかを判断するのも簡単ではありません。
判断が難しい場合は、受診して「出ている症状」を抑えることが大切です。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html
参考:PTSD|厚生労働省・みんなのメンタルヘルス


もしPTSDになりそうなシーンに遭遇してしまったら

お子さんと一緒にいるときに重大な出来事に遭遇してしまったときに備え、次の3つを覚えておきましょう。

1.安全と安心の保証を第一に!
まずは、生命の安全(環境の安全)、身体の安全、心の安心を確保しましょう。特に、子どもの心の安心を守るためには「落ち着いて行動している姿を見せる」「正確な情報を伝える」「子どもの不安な感情を受け止める」ことが大切です。

2.生活をなるべく普通に戻す
出来事に遭遇する前の生活になるべく早く戻すことを心がけましょう。

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