「ママは私よりお兄ちゃんが好き」妹の言葉に大ショック!自閉症息子の対応に追われ、娘に甘えすぎたと後悔し…【きょうだい児体験談】
自閉スペクトラム症の息子はパニック連発。そんなとき定型発達の娘は…
わが家には自閉スペクトラム症のある息子と、息子より3歳年下の定型発達のがいます。息子は9歳で診断を受けました。
息子は真面目で優しい子なのですが、予定変更が苦手で、とくに忘れ物をするとひどくパニックを起こしとても大変でした。忘れたら誰かに借りればいいと思うのですが、借りるという行為自体も許せないので、忘れ物をした日は、私の職場まで電話がかかってきて学校まで忘れ物を届けるということが、何度もありました。
また、息子が学校から帰宅後、宿題や筆箱などを学校に忘れてきたことに気づくともっと大変です。このような場合は学校に取りに行くことになるのですが、出かけることによって帰宅後のルーティンが崩れてしまうことに息子はパニックを起こし大泣き!そんな息子を連れて、もしくは私一人で忘れ物を取りに行くことがよくあり、仕事帰りの大仕事に私はヘトヘトでした。
それ以外にも宿題を間違えると、「もう終わりだ!」とこの世の終わりのように泣き叫びます。
それをなだめる私は、心身共に疲れ切っていました。
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わが家のムードメーカー!明るい娘が息子と母親を笑わせてくれていた
息子の度重なるパニックに振り回され、私がぐったりしたとき、よく定型発達の娘 が私の心をほぐしてくれました。
例えば、そのころ流行っていたお笑い芸人の歌や踊りを完コピして踊ってくれたり、ダンボールなどを使ってビデオカメラやマイクをつくっては、カメラマンになってインタビューごっこをしてくれたり…。家庭の暗い雰囲気を察知すると、全然関係のないことで笑わせてくれる娘。今にして思えば、気をつかわせてしまっていたのだと思います。
娘は、息子に対してもテレビのお笑いの話をしたり、一緒におもちゃの剣で遊んだり、ときには息子の背中にシールを貼ってイタズラをしていました。息子にも娘にも診断のことは伝えていませんでしたが、娘なりに息子の特性については理解していたようです。でもそのことを嫌がったり、バカにしたり、恨んだりする様子はありませんでした。
娘が息子にこのように関わり続けてくれたことは、息子がほかの人と人間関係を築く上でとてもいい経験になったと思っています。
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