子育て情報『カサンドラ症候群とは?症状や原因、治療や対処法について分かりやすく解説します』

2023年8月6日 18:15

カサンドラ症候群とは?症状や原因、治療や対処法について分かりやすく解説します

自閉スペクトラム症(ASD)の特性には
対人関係や社会的コミュニケーションの困難
特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ
があります。

それぞれを簡単に見ていきます。

<対人関係や社会的コミュニケーションの困難>
自閉スペクトラム症(ASD)のある人は、あいまいな表現や言葉の裏を読むことが苦手で会話がかみ合わなかったり、相手の立場に立つことが苦手で、悪意なく不適切な発言をするといった傾向があります。

例えば、
・「ちゃんと片付けておいて」と言われても「ちゃんと」がどういう状態かイメージすることができず、何をしていいか分からない、
・「お鍋を見ていて」とお願いされたときに鍋が焦げついていても「火を止める」ことはせずじっと鍋を見つめ続けるなど

家族や身近な人は、自閉スペクトラム症(ASD)のある人と接する中でそれまで自分は「当たり前」と思っていたやりとりが通じず悩んでしまうこともあります。

<特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻>
特定の物事や自分で決めたルールにこだわりが強く見られることがあります。

日常で見られる例でいうと、外出した際に道路工事などにより普段と違う道順を通ろうとすると、落ち着かなくなったりパニックになってしまうなどがあります。

ほかにも、自閉スペクトラム症(ASD)のある人の中で「夕飯は19時ぴったりに食べ始める」というルールがあった場合、時間がずれることに強い抵抗を示すといったことがあります。
また、感覚の過敏さにより偏食が激しかったり、触られることを嫌がったり、反対に鈍麻さがある場合は火傷をしていても気づかないなど周りの気遣いやサポートが必要なことも多くあります。

このようなパートナーや子どものルールなどに合わせようとすることで、ストレスや疲労を感じてしまう人もいます。

■周囲に理解されづらい
コミュニケーションに困難がある人と接することの難しさやつらさが周囲に理解されにくいということが、カサンドラ症候群の原因の一つとして考えられています。
例えば、学校や会社など社会的な場では適応していて、プライベートな場所では自閉スペクトラム症(ASD)の特徴にあるようなこだわりが強く出ていたり、パートナーや親子の関係の中だけでコミュニケーションの難しさが生じている場合は、周囲には伝わりにくいものです。

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