子育て情報『「ほかの子と違う?」小学校入学で分かった発達障害。息子が変わるきっかけと「将来の夢」をくれた特別支援学級での出会いーー読者体験談』

「ほかの子と違う?」小学校入学で分かった発達障害。息子が変わるきっかけと「将来の夢」をくれた特別支援学級での出会いーー読者体験談

こうして特別支援学級の先生のおかげで、息子は不登校になることもなく、無事中学生になりました。

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「俺は、恵まれた環境でここまでこれた」という息子の夢を応援したい

中学生になってからも、小学校と同じように、国語、数学、そして英語の授業を特別支援学級で受けました。しかし、「板書ができないのはサボっているからだ」とある教科担任の先生から言われ、クラスでちょっとイジメにあってしまった息子は、一週間に1、2度休むようになってしまいました。

私は傷ついた息子を何とかサポートできないかと、再度発達検査をして診断書をとり(ここでLDの診断がでました)、それを息子に関わる全ての教職員にコピーして渡しました。
LDがあるから板書ができないと合理的配慮を求めたのですが、通常学級だとノートの提出があり、成績に関わると言われたため、中学2年生から特別支援学級に所属することになりました。このおかげで休みがちだった息子は不登校になることもなく、高校にも無事に合格したので、早めに判断して在籍学級を移ってよかったと思っています。

中学卒業後は、特別支援学級がある高校が住んでいる地域になかったため、週3日通う通信制の高校を選択しました。
出席日数で大学の指定校推薦が受けられなくなると息子の抱く「将来の夢」の実現が危ぶまれるため、あえて通信制高校にしたのです。

息子の将来の夢は「特別支援学級の先生」です。
実は息子は、父親を4歳で亡くしています。息子以外わが家はみんな女性ばかりです。
特別支援学級の先生は、困ったとき力になってくれた身近な男性です。そして卒業するまでの6年間、勉強だけでなく、さまざまなことを教えてくれました。

運動会の組体操、逆立ちの仕方。
林間学校の飯盒炊飯の事前練習。

修学旅行前には銭湯にも連れて行ってくれ、男風呂の経験もさせてくれました。

息子は先生がとても大好きでした。きっと、うっすら覚えているかどうかの父親と重ねていたのかも知れませんね。

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息子は、自分と同じように困っている子どもたちをサポートしたいと言っています。
「俺は、恵まれた環境でここまでこれた。障害を持っていても、諦めなくていいって、先生が教えてくれた。俺に関わった人達に感謝したい」
勉強だけでなく、息子の人生に大きな、いい影響を与えてくださった特別支援学級の先生には感謝してもしきれません。

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