脳性麻痺の症状4分類を解説。原因、治療法やリハビリについても/医師監修
・OT=作業療法
PTで体の動かし方を覚えたら、それを日常生活で必要な動作に活かしましょう。それを教えてくれるのがOTです。
衣服を着る、脱ぐ、食事のときにカトラリーを持つ、入浴のときに体を洗う、などの具体的な動作を、子どもがどうやったらやりやすいか、環境を整えながら援助します。ときに子どもの能力にあった食器やおもちゃなど、道具の制作なども行います。
・ST=言語聴覚療法
コミュニケーション手段としてとても有効な言葉の理解、獲得を援助するのがSTです。
ただし、脳性麻痺の子どもは口腔器官の運動麻痺のことがあるので、まずは食べ物をかんだり(咀嚼)、飲み込んだり(嚥下)するための機能を改善することから始めます。そのため、OTと連携して食事のときの姿勢保持や、食事の形態、種類、食器類の選択も指導します。
脳性麻痺には運動障害が主な症状として認められますが、知的障害やてんかんなどの合併症を伴うこともあります。
知的障害の程度は、軽度〜重度と症例によって程度はさまざまです。脳性麻痺が疑われた際には、合併症についても主治医に相談することをおすすめします。
脳性麻痺の症状はさまざまです
脳性麻痺は、妊娠中から出産後4週までの間に、脳が損傷したことによる後遺症です。おもに運動機能に影響があり、発達の遅れがみられます。運動だけでなく、知的障害やてんかんがあることもしばしばあります。現時点で傷ついた部分を完全に治す方法はありませんが、早いうちから医療機関やリハビリの専門家、教育機関などと連携していくことが大切になります。
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