2023年11月27日 14:15
ひらがなは何歳から?年齢ごとの理解度、発達障害との関係も【医師監修】
ひらがなへの関心は4歳頃から
子どもが文字へ興味を持ち始めるのはだいたい4歳頃と言われています。
よくある例としては、保護者や園の先生が読んでくれた絵本に興味を持つようになり、自分でも眺めるようになることが挙げられるでしょう。最初は絵などに関心を持ちますが、次第に文字へも関心を持つようになっていきます。
また、5~6歳頃になると自ら「書く」子も出てきます。クレヨンや鉛筆で文字をまねたものを書き、お友達とお手紙ごっこなどの遊びをはじめる子もいます。
この状態では絵や写真と違って文字は音を表すものである、という認識はあるようです。まだ理解が不十分なこともあって、鏡文字や間違った字を書くことも珍しくありません。しかし、この時期の文字の間違いはよくあることなので、そこまで気にする必要はないと言われています。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/document/pre_school/files/curriculum2/ikkatsu.pdf
参考:就学前教育カリキュラム|東京都教育委員会
ひらがなが読めるようになるまでのステップ
子どもがひらがなを読んだり書いたりするようになるまでのステップを、もう少し詳しく紹介していきます。
大・小など大きさの概念や、色の識別ができるようになってきて、絵本などに描かれた絵や写真などに興味を持つようになり、保護者や先生に「これは何?」と尋ねたりすることが増えてくる時期です。
その後は、絵本などを自分で持って読んでいる真似をするようにもなります。これはエマージェントリテラシーといって文字を取得する前段階に現れる状態です。文字への関心が芽生えて、文字の機能を何となく理解できているという証拠でもあります。
4~5歳頃になると文字への関心が大きく、具体的になってきます。
絵本などを通して文字を学んでいき、4歳頃には自分の名前や身近なものに書いてあるひらがなを読めるようになる子どもが増えてきます。
また、5歳頃になると約8割以上の子どもがひらがなの大部分を読めるようになります。
先ほど紹介した「お手紙ごっこ」など文字を取り入れた遊びをするようになってきます。これは、ひらがなに興味を持ち、コミュニケーションに使うものだという機能を理解しているためであり、後のひらがな習得に繋がっていきます。