2023年11月27日 14:15
ひらがなは何歳から?年齢ごとの理解度、発達障害との関係も【医師監修】
など、日常生活でことばを意識する場面を増やしていくということも土壌作りの方法の一つです。ここで紹介したのは、一つの例です。子どもの発達には個人差がありますので、この時点でひらがなの習得がうまくいかなくても、あまり思いつめたり、叱責したりせずにチャレンジしたことを褒めるようにしていきましょう。
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000521776.pdf
参考:吃音、チック症、読み書き障害、不器用 の特性に気づく「チェックリスト」 活用マニュアル|厚生労働省
ひらがなを読めない、書けない…LD・SLD(限局性学習症)の可能性は?チェックポイント
ひらがなの習得には個人差があります。しかし、それでも発達の目安や同年代の子どもと大きく違っていると心配になる方もいるでしょう。
文字を書かない、または間違いが多い理由の一つとしてLD・SLD(限局性学習症)がある可能性があります。LDとは、読み、書き、計算など特定の分野の学習のみが非常に苦手な発達障害のことです。学習障害は現在、「SLD(限局性学習症)」という診断名となっていますが、最新版DSM-5-TR以前の診断名である「LD(学習障害)」といわれることが多くあるため、ここでは「LD・SLD(限局性学習症)」と表記します。
LD・SLD(限局性学習症)の可能性があるかのチェックポイントをご紹介します。
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【LD・SLD(限局性学習症)かも?チェックポイント】
・文字に関心が薄い(例:絵本を見ていても、質問したり文字を追ったりしない)
・単語の発音を正確に言えないことがある(例:「クリスマス→クスリマス、クスリスマス」のように、音の順番の変化や数の増減などが見られる)
・「ことばを一音ずつに分解して一つの動作と対応させるような遊び」ができない(例:ことばを言いながら、一音ごとに一歩ずつ移動したり、手を叩いたり、すごろくのコマを進めたりといった遊び)
・歌の歌詞がなかなか覚えられない
・文字を書くことを嫌がる、または関心がない
このチェックは簡易なものなので、これだけでLD・SLD(限局性学習症)と判断することはできません。当てはまる項目があり、不安な方は以下の相談機関に問い合わせてみるとよいでしょう。・かかりつけの小児科
・専門の医療機関(療育センター、児童精神科、小児神経科など)