年末年始におすすめ!「だれでも第九」、自閉症・パニック障害の映画、メタバース空間のフリースクールなど冬の発達ナビニュース6選
の東京上映を皮切りに、2024年1月より京都、神奈川、愛知にて順次上映されます。
オランダに暮らすケース・モンマは42歳。9歳の時にテレビで自閉スペクトラム症を取り上げた番組を見て、自分が当事者であることを自覚し、のちに自閉スペクトラム症だと診断されました。現在ケースは、自治体の文書館で働きながら、カリグラファーアーティストとしての仕事もこなしています。
ケースの住まいは実家の離れ。長年”半分自立”した暮らしを送ってきましたが、365日かいがいしく世話をしてくれる両親は80歳を超え、母親には認知症の兆候が現われ始めていました。ケースは、老いと共に変わっていく両親を目の当たりにし、パニックに陥ることも。そんな息子を見て「自分たちが亡くなったあとも安心な暮らしをさせてやりたい」と願う両親は、ケースの本当の自立を目指しますが、一筋縄ではいかなくて……。
監督を務めたのは、オランダ本国で450万人が鑑賞したと言われ、のちにテレビシリーズ化もされた「ケースのためにできること」を手がけたモニーク・ノルテ監督。ケースとは1997年に出会って以来、26年間にわたって交友があり、ケースと両親の関係を撮り続けてきました。本作でも、ケースと家族の紆余曲折の「自立を目指す日々」を、ありのままのケースの姿と、そして家族との生活に寄り添いながら丹念にすくい取り、ユーモラスに映し出しています。
<劇場公開>
・新宿K’s cinema2023年11月25日 (土)~2023年12月8日(金)
・アップリンク京都2024年1月下旬
・横浜 シネマ・ジャック&ベティ、名古屋シネマスコーレ、シネ・ヌーヴォ、元町映画館など近日公開予定
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。