育児ヒントが満載!会話力が育つカードゲーム、発達障害・グレーゾーンとの関わり方、園生活サポート法やお助けグッズ図鑑など、注目の5冊をご紹介
対応と、ひと工夫加えた「Good!」な対応をそれぞれ4コマイラストで紹介。それらを比較しながら、なぜ「おしい!」のか、なぜ「Good!」なのかを分かりやすく解説された一冊です。
著者の石川道子先生は40年以上にわたり、発達専門の小児科医として名古屋市立大学病院などで発達専門外来を担当しながら、診療室外では巡回相談や家族支援なども実地。NPO法人アスペ・エルデの会の統括ディレクターも務めています。また、同じく著者の三輪桃子先生はフリーランスの言語聴覚士として、保育園や幼稚園などでの巡回相談や療育機関での言葉の療育を担い、集団の場と個別の場、その両方から子どもの発達を支えているエキスパートです。
第1章では、乳幼児期の集団生活が大切な理由を、第2章では乳幼児期に「人とよい関係を築く」ためサポート方法を、第3章では保護者とよい関係を築く対応方法、第4章では、幼児期の頑張りを就学後の生活に繋げる工夫が記されています。
発達に特性がある子どもの関わり方だけではなく、その保護者との関係づくりや、小学校との連携についても丁寧に記されているのも本書のポイントです。保護者との情報共有や就学に向けたサポートについてなど、それぞれの場面で保護者にどのように伝えたらよいのか、また、何に配慮したら良いのかも具体的に解説されています。
発達に凸凹がある子どもに関わる幼稚園や保育園などの保育者の方、療育関係の方、そしてこれから子どもたちを引き継ぎ受け入れていく小学校の先生にもおすすめの一冊です。
できた経験を積み重ねてほしいーー『発達障害の子のためのできる道具自信を育てる』
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本書は、筑波大学付属大学特別支援学校で発達障害のある子どもたちに日々寄り添う佐藤義竹先生の監修のもと、「できない」を「できる」に変えるお助け道具満載のビジュアル図鑑のような一冊です。
特別支援教育では、「手立て」をとても大事に考えられています。手立ては、言葉かけなどの関わり方や、教材教具までさまざまです。大切なことは手立ての活用を通じて、「できる」から「できない」に変わるということ。本書には、手立ての一つである教材教具の視点から、子どもたちに寄り添う道具がたくさん紹介されています。道具を使うことで「できた」という経験、その積み重ねを通じて、子どもたちが達成感を得て、自信を深め自己肯定感を高めることを意識して構成されています。