子育て情報『発達特性のある子どもの避難生活、日頃の備えは?多動、トイレ、偏食への対策など【専門家QA】』

2024年2月2日 14:15

発達特性のある子どもの避難生活、日頃の備えは?多動、トイレ、偏食への対策など【専門家QA】


発達が気になる子どもの避難や防災に関して知りたい情報は?

発達ナビでは、2024年1月18日(木)から1月24日(水)まで子どもの避難や防災に関するアンケートを行いました。今回は、その中から避難所での過ごし方や福祉避難所について、発達障害を専門とする井上雅彦先生(鳥取大学大学院教授)にご回答いただきました。

質問の一部をご紹介します。

・知らない場所や、知らない人が多い場所では、多動の特性が強く出てしまい、すぐどこかに逃げてしまいます。そのような場合、避難所を利用するのは難しいのでしょうか。簡易テントは準備していますが、すぐに抜け出てしまうので、あまり意味はなさそうです。<4歳、多動、衝動性が強い>→Q1へ

・衝動的に飛び出してしまう特性がある子どもは、どうしたらいいでしょうか。いつ、どこから飛び出すか分からない状況ですが、家族だけで24時間見守り続けることは難しく、避難場所にも行けないと思っています。
その時だけ、施設や病院が保護してくれることはあるのでしょうか。<中学生、ASD(自閉スペクトラム症)・知的障害(知的発達症)・ADHD(注意欠如多動症)>→Q2へ

・普段も外出先のトイレを嫌がる場合、いつもと違う災害時ではいつも以上に嫌がる可能性があると思います。日頃からできることや、災害時にできる工夫はありますか?<小学生、ASD(自閉スペクトラム症)>→Q3へ

・普段から偏食が激しく、気に入らないと食べないことも多いです。非常時にはそんなことは言っていられないとも思うのですが、もし非常食を食べられなかったら……と思うと心配です。避難所にお菓子があるとも考えづらく、どう乗り切ればよいでしょうか?<4歳、こだわりが強く、衝動性・多動がある>→Q4へ

詳しい回答はそれぞれの章をご覧ください。


Q1:多動や衝動性のある子どもが避難所で過ごせるか不安です。

(回答)

避難のニュースが報道される中で多動性や衝動性のあるお子さんの保護者の方は不安に思われるのではないでしょうか。
ホテルや旅館など比較的個人のスペースが確立している場所に泊まったときのお子さんの様子、修学旅行やキャンプの経験があればその様子を思い浮かべてみてください。


避難所の状況にもよりますが、限られたスペースに居ることを要求されるとかなり大変ですし、あちこち動き回ってしまうこともあると思います。

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