【中学受験】志望校選び、面接対策、モチベーション維持…どう乗り切った?ーー3兄妹の経験から
私は子どもの心身の健全な発達には、十分な睡眠とあそびの時間が最優先で必要だと考えているため、
「うちの中学受験の鉄則」として……
・睡眠時間は一切削らない(どんなに勉強のやり残しがあっても、夜9時には「終わり」)
・勉強時間は、小学校の宿題+1日1時間まで(休日/長期休暇は+2時間まで)
・いつもどおりにあそぶ(好きなゲームや友だちとあそぶ時間は直前期まで制限しない)
……といったことだけは守るようにしました。勉強時間については、集中力にムラがある長男は、朝と夜の2回に分けたり、15分ずつに区切ったりしました。体調を崩しがちな次男は勉強時間をさらに少なくし、内容も必要最小限にしました。それに加えて、
・できるだけ子どもの話を聴き、ストレスをこまめに解消する(場合によっては、スクールカウンセラーや医療機関も頼る)
・学習計画は無理のないように、子ども自身の意見や意志を聞きながら調節する
・疲労やストレスが溜まってきたら、勉強を休ませる
…なども、心がけました。「そんなことでは、志望校に到底受からない」と思われる方も中にはいるでしょうが、そもそも、そこまで努力しなくては合格できない学校は、うちでは最初から志望校リストから除外済みなので、本命A中学に絞った受験勉強ならこれで十分でした(それでも、それぞれに課題を抱えた子ども達にとっては、決して「ゆる受験」「ラクな受験」などではありませんでした)。
結果、3人共無事A中学に合格し、入学後も比較的すんなり新しい環境に馴染むこともできました。
あまりに受験勉強の負担が過剰だったお子さんの中には、せっかく合格しても、入学直後に燃え尽きて通えなくなったり、突然勉強が手につかなくなったり、中1から教室で荒れたりして、適応できなくなってしまう子もいると聞きます。わが子の幸せを願って中学受験したはずなのに、それでは本末転倒になってしまいます。
一般的な勉強時間などの目安がどうであれ、ストレスや疲労、プレッシャーなどへの耐性や回復力は、一人ひとりの子で違います。お子さんの様子を日頃からよく観察し、「心身に負担がかかり過ぎている」と判断したら、志望校や入試方式を見直したり、場合によっては中学受験から潔く撤退するのも賢明な選択ではないかと思います。
まとめ
中学受験に対して「小3から塾通い」というイメージが強いと、お子さんに合った私立中学に進学させたくても、「うちの子には受験勉強なんてハードル高すぎる」