2歳で自閉症の診断。発語も身辺自立も遅れ…「小学校に入れるの?」途方に暮れる私を勇気づけた言葉
と聞かれました。正直なところ、息子はできることが増えたとはいえ、同年齢の定型発達の子どもたちと比べたらまだまだできないことのほうが多かったので、当時の私は進学先についても「地域の小学校に行けたらいいけれど、そもそも息子のこの発達具合で行けるのかな?」と不安を持っていました。そこで、そのまま「地域の小学校に行けたらいいと思ってるんですが……息子の発達のレベルで行けるのか分かりません。先生はどう思いますか?」と先生に聞いてみると、「ひとでくんなら、地域の小学校(特別支援学級)に行けると思います!いや、行くべきです!」と力強く言ってくれました。
このひとことから、私の中で『息子は地域の小学校に入学させよう!』と決心しました。
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就学先を決めたら、そこへ向かってレールづくり!
地域の小学校に就学すると決めてからは、その後は息子の周りの環境を整えることを考えて、先生と話し合いました。
息子の性格や特性(人は好き、でも距離感が分からない、怖がりな一面があり十分自信が持てないとできないが、慣れてくるとふざけてしまう、DCD/発達性協調運動症もあるため、運動面の発達もゆっくり……などなど)を考慮すると、もう1年療育の単独通園クラスで力をつけ、年長の年で地域の幼稚園へ転入したほうがいいだろう、ということになりました。
急激な環境の変化は、発達ゆっくりなタイプの子にとっては苦痛になりがちとは聞きますが、通っていた療育園は私たちが住んでいる市の隣の市にあったため、同じ校区内のお友達は1人もいませんでした。なので、小学校入学前に、地域の幼稚園のお友達に息子の特性を知っておいてもらうことは、息子も私も安心できると思いました。
しかし、転園した幼稚園は厳しめだった!?悩みつつも、卒園後に感じたこと
療育園の単独通園クラスに2年間通い、息子は目ざましく成長しました。会話のキャッチボールができるようになり、時間はかかるものの、身の回りのことをかなり自分一人でできるようになり、ひらがなも半分ほど読めるようになっていました。そしていよいよ年長の年になり、幼稚園の入園式。転入前に幼稚園にも相談し、息子の特性を伝え、加配の先生をつけてもらう手続きも済ませ、園長先生も快く転園を受け入れてくれたのですが……。独自の事前調査で手厚い幼稚園と噂に聞いていたこの幼稚園は、マナーやルールに厳しめな幼稚園だったのです……。