子育て情報『「外ではいい子なのに、家では激しい癇癪のわが子」子どもの心理や対応は?【専門家に聞いてみました】』

「外ではいい子なのに、家では激しい癇癪のわが子」子どもの心理や対応は?【専門家に聞いてみました】

も強くなります。
そして、自宅で発散した分、また学校である意味頑張れてしまって、自宅でまた発散(癇癪)という悪循環になることもありますね。

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ーーどのようなサポートが考えられますか?

菅佐原:基本的には、
・なぜそんなに頑張らざるをえないのか?(何が不安なのかなど)
・子どもの負担になっていることはなにか?
を確認することが大切です。

もちろん自宅の中でのサポートもあると思いますが、お子さんにとって負担が高い「外」の環境を変えないと、結局お子さんの大変さは減らないことになります。

また、外で頑張っていると先生からは「問題なく過ごせている」という評価になり、「特に困っていることはない」と思われている可能性があるため、先生とお話してみることも必要なサポートになります。

ーー学校とのコミュニケーションでの注意点はありますか?

菅佐原:保護者の方がいきなり先生に相談した場合、お子さんによっては「園や学校でせっかく一生懸命頑張っているのに、家でのことを勝手に言われた」となる可能性もあります。

そのため、いきなり先生に相談するというよりは、まずはスクールカウンセラーの先生に相談するのもいいでしょう。スクールカウンセラーの先生からお子さんの様子を確認してもらい、必要に応じて担任の先生に相談するというように、少しずつ検討できるといいと思います。


ーー学校生活を整えている間も、お家で癇癪が起きることはあると思いますが、癇癪が起きた時のNG対応はありますか?

菅佐原:親であれ人間ですから何でも受け止めきれるかというと、決してそうではないと思います。

ただ、最も重要なことは「癇癪が起きているということは大変さを発散しているんだ」と捉えることです。
もちろん、癇癪以外で発散することが望ましいですが、発散していることに対して怒るなどしてしまうと、お子さんは発散しきれずにより負担が高まってしまいますよね。そのため、癇癪が起きているということは「それだけ今大変なんだ」というサインとして受け止める視点も大切です。

そして大事なことは、大人の側がお子さんの癇癪に巻き込まれない、ということになります。
全てを許容したり受け止める必要はないですが、巻き込まれてしまうとお互いにイライラしてしまい、発散がうまくできなくなります。
癇癪が起きている時は、トイレや別室に行くなど物理的に距離を置くなどして、巻き込まれないようにすることが大切です。

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