熱中症の初期症状は?予防や対処法、発達障害がある場合の工夫も【医師監修】
身体づくりをする
熱中症にかかりにくい身体にするためには、日ごろから適度な運動を行い、食事で栄養を摂り、充分な睡眠時間を確保するということが大事です。
生活の中で工夫する
日常的に暑さへの対応をしておくことも大事です。日差しが強い日には日傘や帽子などを使って直射日光に当たらないようにすることや、風通しのいい衣類を身につけるようにする、水分をこまめに摂るなどの対策があります。また、室内ではエアコンを使い、適度な温度・湿度になるように調節しておくといいでしょう。
屋外の作業時などで対策をする
炎天下での運動やエアコンがない場所での作業など、熱中症が起こりやすい状況ではしっかりと対策をすることが大事です。水分と塩分をこまめに補給することや、定期的に休憩を取って身体に無理をさせないことが大切です。
なお、コーヒーや日本茶、烏龍茶などカフェインが入っている飲料には利尿作用があり、結果的に体内の水分を必要以上に減らすことがあります。そのため、熱中症予防として水分を補給する場合は、水やスポーツドリンク、ノンカフェインのお茶(麦茶など)を飲むようにしましょう。
起きやすい時期を知る
熱中症はいつでもかかる可能性がありますが、特にかかりやすい時期を知って準備しておくことも重要なポイントです。例えば、初夏や梅雨明け、夏休み明けなどは気温・湿度が高いことに加えて、身体が暑さに慣れていないため、熱中症の危険性が高くなると言われています。この時期は無理をせずに、徐々に身体を慣らしていくことを意識するといいでしょう。
熱中症警戒アラートをチェックする
熱中症警戒アラートとは、環境省と気象庁が共同で発表している情報のことです。全国を58ヶ所に分け、前日の17時と当日の5時に環境省のWebサイトなどに掲載されます。熱中症警戒アラートが発表されている日は、なるべくエアコンのある室内など涼しい環境で過ごすと共に、水分・塩分の摂取、こまめな休憩などを意識しましょう。令和6年(2024年)4月からは、熱中症警戒アラートを上回る危険を知らせる「熱中症特別警戒アラート」の運用も始まりました。熱中症特別警戒アラートは、過去に例がないような危険な暑さが予測される場合に発表されます。
また、危険な暑さから逃れるための避難場所として、各自治体の首長が「クーリングシェルター」を指定できることになりましたので、外出時にはあらかじめ近くのクーリングシェルターの場所を確認しておくと安心です。