熱中症の初期症状は?予防や対処法、発達障害がある場合の工夫も【医師監修】
そして、もし短時間でもかぶれたらしっかりほめることで、徐々に帽子をかぶることへの抵抗を少なくしていきます。
また、日差しの強い日には室内や日陰での遊びを増やすなど、炎天下の元にいる時間を減らしていくなどの環境調整も取り入れるといいでしょう。
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(質問)のどの渇きをあまり感じないようで、水を飲みたがりません。また、遊びの途中で声をかけても切り上げることができず、なかなか水を飲みません。
(回答)発達障害があると活動の切り替えが苦手だったり、感覚鈍麻で暑さやのどの渇きを感じにくかったりする可能性があります。
自分では体調を伝えにくい場合もあるので、飲むタイミングや時間をあらかじめ決めて、水分補給を促すようにしよう。その際は、子どもにあらかじめいつ飲むか伝えておくと切り替えもスムーズになるかもしれません。イラストや時計など視覚的に分かりやすく伝えておくのもいいでしょう。
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まとめ
熱中症にかかると、吐き気や頭痛などさまざまな症状が表れ、重症化すると意識を失う可能性もあり、場合によっては命に関わることもあります。特に子どもや高齢者は体温調節がうまくできず、暑さを感じにくいなどの理由で熱中症にかかりやすいと言われています。
熱中症は日ごろから、暑さ指数などをチェックしておく、栄養や睡眠に気をつかう、日差しを避けるなど予防しておくことが大事です。それと共に、子どもなどが熱中症かもしれないと感じたら、日陰に移動して身体を冷やす、水分・塩分を摂るなどの対策を行いましょう。熱中症への正しい知識を持って、予防と対策を行っていきましょう。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)