子育て情報『小学校入学後すぐに登校渋りの長男。幼稚園とのギャップが…?理由は長女と違って』

小学校入学後すぐに登校渋りの長男。幼稚園とのギャップが…?理由は長女と違って

長男くんは常同行動を学校ではしないと言い、実際にしなかったり、登校渋りを呈してからもその理由を家庭で話せていてすごいなと感じました。自分のことをある程度分かっているからこそ、うまくできないことはさぞつらかったろうと思いますし、集団の中にいるだけでさまざま緊張しているだろうにそこで同級生からの刺さる発言をされたこともとても悲しかっただろうと思います。

いもみさんは長女さんでの渋りの経験もあり、慣れるのには時間がかかるだろうと登校渋りを大らかに捉えてくださいました。焦って無理に行かせてもいいことはないので、大らかに捉えてくださったことは長男君にとっても、よかったと思います。

体育の一件を経て「悩んだ末に担任の先生に相談した」とのことですが、普段学校でスクールカウンセラーとして働く私からすると、もっと早くお知らせしてほしかったとも感じます。教室にいる子どもたちが、どんな思いでその場にいるのかということは集団生活の中だと見えにくいものです。登校をめぐって実は行きたくない気持ちが強い、教室の音がうるさく感じている。そうしたことはお子さん本人が担任の先生に言えれば伝わりますが、案外学校の中で先生とお子さんが個別に話す場面も少ないと思います。
そうした場合、家庭からそのような様子や言動について、連絡帳や電話などで知らせていただいたり、面談を設定してお話できたりするとそういった面を担任側が知ることができ、さまざま手立てを講じたり、工夫や予防をしたりできることもあるだろうと感じます。

基本的には、担任はじめ学校の職員はみな、子どもたちが学校で健やかに過ごし、学習や集団での活動を通して成長できることを願っています。学級の中でどこまでできるかはケースバイケースではありますが、お子さんがどんな思いで教室にいるのか、家庭でどんなふうに学校のことを話しているのか。そうした面を共有しながら、お子さんにとって過ごしやすい環境調整をすり合わせていけたらと思いました。

https://h-navi.jp/column/article/35030096
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」

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