子育て情報『小6で完全不登校に。中学は特別支援学級?特別支援学校?教育相談で気づいた「現実」は…』

小6で完全不登校に。中学は特別支援学級?特別支援学校?教育相談で気づいた「現実」は…

通学方法も、スクールバス通学か自力通学という選択をしなければならず、クラブに入れるのは自力通学の子のみなので、一人で外に出ることのできない息子はおそらく無理です。

それでも笑顔で迎えてくださったこと、拒絶されなかったのが私たちの中でものすごく大きなことでした。

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Upload By 花森はな


最後は自分でしっかりと考えて結論を

公立中学校で聞いた話と自分で実際に行ってみた特別支援学校と、自宅でゆっくりと比べてみることにしました。「友達と同じ中学校には行きたい。でも今の自分には無理やと思う。まず制服が着れない」と息子は言いました。ここ数年で感覚過敏がひどくなり、ボタンのある服が一切無理になり、長ズボンも息がしにくくなるという理由で履けなくなっていました。
交渉すれば体操服で通うことも可能だったかもしれません。ですが、一つひとつを交渉して勝ち取っていく元気は、私たちにはありませんでした。今の息子を全て受け入れようという姿勢が感じられた特別支援学校に、入学を希望することになりました。

こうして特別支援学校中等部に進学した息子でしたが、実際登校できた日数は3年間で1ヶ月くらいでした。ですが、この進路が間違っていたとは思いません。学校に通えなくても、先生方は定期的に家庭訪問をして、息子とたくさん話をし、信頼関係を築いてくれました。特別支援学校高等部には進まず、通信制高校進学を選択した息子のことを応援してくださり、手厚く受験対策までしていただきました。これは公立中学校に進学していたら得られない支援であったと思いますし、今でも深く深く感謝しています。


学校に通えないのにこれからのことを考えなければならない、心がしんどい時に人生の大きな選択をしなければならないのは、とても大変なことです。それがたとえどんな進路でも、自分自身で答えを出せたことが一番重要ですし、後悔が残らないように思います。これからも息子の選択を応援し続ける親でありたいです。

執筆/花森はな

(監修:森先生より)
花森さん、お子さんの進路で悩まれていた体験談をありがとうございます。
実際、通常学級に通うべきか、特別支援学級・特別支援学校に行くべきかで悩まれる方は少なくありません。地域によって通いやすさにも差がありますし、お子さんの慣れている環境のほうがいいのか、支援体制の整った環境がいいのか、など、どちらが良いとは一概に言えない部分もあり難しい問題ですね。

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