小6で完全不登校に。中学は特別支援学級?特別支援学校?教育相談で気づいた「現実」は…
「不可です。基本的にはそれでも授業に出ていただくか、別室対応になります」
この時点でやはり中学校は厳しいと感じていたのですが……。
「もし、中学に行くことができたらクラブに入りたいと思っているんですが……」
「特別支援学級の子が入れるのは、特別支援学級のクラブだけです。バスケやサッカーなど普通の部活は加配の教員がつけられないため、入部できません。特別支援学級のクラブでは授業でできなかった勉強や課題をやります」
中学校でも、小学校と同じように教員不足を肌で感じました。
また、不登校担当の先生はいるけれども、できることは電話での登校刺激のみで、本来の業務の隙間にやっているので、期待はしないでほしいということを重ねて言われました。
息子にはたぶん、合っていないのではないかなと思いました。
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ここが新しい居場所になってくれたら……
2校目は特別支援学校です。今回は息子にもどうしても行ってほしかったので、なんとか連れていくことができました。特別支援学校はまず、入った瞬間から空気が違いました。先生方がみんな笑顔でウエルカムモード。保護者の私でさえ、地元の公立中学校に見学に行った時に感じた疎外感を全く感じず温かく接していただき、第一印象は「大きな特別支援学級みたいだな」と思いました。
「クラスは基本的に5〜7人で教員が3人入ります。学習は習熟度に分けてグループを作ります」
「もししんどくなった時はどうすれば……」
「クールダウンスペースもありますし、休む場所はたくさんあります。教員もつきますので、一人になるようなことは絶対にありません。
息子くんのペースで、一緒に考えながらやっていきましょう」
先生のお言葉で、ここだ!と思いました。この学校が息子の新たな居場所になってくれたらいいなという気持ちが瞬時に湧き出ました。それは息子も同じだったようで、私や小学校の先生と離れて、別室で特別支援学校の先生と簡単なテストを受けた息子は「僕もここやったら行けるかな」と言ってくれました。ただ、特別支援学校への進学については、次のようなことから悩みました。 特別支援学校の高等部を卒業した場合、特別支援学校高等部卒となり、制度上は大学入学資格は得られます。ですが、実際に希望する大学の受験が可能かどうかは履修単位などの確認が必要になります。 また、息子が通っている小学校から特別支援学校に進学予定の児童はいませんでした。