子育て情報『「お家でどう叱ってますか」幼稚園面談でドキリ!謝れない自閉症息子、どうしたら伝わる?【専門家アドバイスも】』

「お家でどう叱ってますか」幼稚園面談でドキリ!謝れない自閉症息子、どうしたら伝わる?【専門家アドバイスも】

一朝一夕では解決しない問題かと思いますが、たーちゃんを含め周りの人が嫌な思いをしないためにも、夫や担任の先生、療育の支援員さんにも共有して、じっくり向き合おうと取り組んでいます。

執筆/みかみかん

(監修:初川先生より)
たーちゃんの「なかなか謝れない」エピソードの共有をありがとうございます。
まず、幼稚園の先生との面談にあたって、聞きたいことをまとめられ、限られた時間を有効活用できるようご準備されているのがさすがですね。気になっていることを先生に聞いてみると、今回のように園ではうまくやれていたり、すでに解決済であったりします。子どもが日々成長している、先生方もお子さんの様子に対応できているからこそと思います。園の先生から質問されると、どうしても構えてしまうものですね。家庭での対応が間違っているのではと一瞬にして頭をかけめぐる感じ、多くの方が心当たりがあると思います。ただ、実際には、今回のエピソードのように、家庭での様子・対応を聞きながら園や学校での対応に活かしていきたいという主旨で聞かれることが多いと思います。
まさに「一緒に考える」ということ。面談でそこがなされるのは何よりです。

さて、「注意されているのが分からない」ように見える件ですが、これはさまざまな状態があるように感じました。たーちゃんが状況を正しく認識できていないこと。特性由来で相手の表情や雰囲気が捉えづらいのもありそうですし、そもそも年中さんなので状況の認識自体がまだ未熟な面もあるかもしれません。また、注意されているのが分かっていたとしても、その場に応じた表情や言動、態度を取ることができるかどうかということもあります。困ったときに泣いたり、困った表情、申し訳なさそうな表情をしてくれたりすれば周囲はきっとこの注意は届いているんだなと感じますが、そうとは限らない面もあると感じます。怒られて居心地が悪いけれど、どんな表情をしていいか分からないからへらへらしてしまう、そもそも自分の表情まで意識が向いていないなどあるだろうと感じます。


発達外来の先生のご助言のように、まずはたーちゃんの認識や思いを聞いてみることは大事です。ただ、その際に適応的な答えとはずれたものが出てくる可能性があります。よくあるものだと、「ぼくは(同じことをされても)嫌じゃない」のように、自分は嫌だと思わないから、相手が嫌な思いをしていることがよく分からないといったものです。

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