学級崩壊の原因は発達障害の息子!?度重なる呼び出し、学校も休みがちに…迷いの中で決めた育児法
コチ丸は中3になる頃には欠席もなく学校に通えるようになり、さらに生徒会長も務め上げて中学を卒業したので、あと数年生きてくれていたら自信に溢れたコチ丸の姿を祖父に見せることができたのにと思うと、今も心残りです。
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体育館で昼寝!図書館におこもり!マイペースな学校生活
小4になったコチ丸は、学校に行かない日もありましたが、学校に行ったら行ったで教室を抜け出し、体育館で眠っていたり、図書館に入って本を読み漁ったり……校内を縦横無尽に歩き回って自由気ままに生活していました。
この年に、学校内に特別支援学級ができましたが、コチ丸は友達の手前、特別支援学級に行くのは抵抗があったようで、所属することはありませんでした。ただフラフラと校内を歩いていると、たまに特別支援学級の先生に声をかけてもらい、ちょっとした手伝いをしたりしていたようです。
またこの時期、地元の放課後等デイサービスを土曜日だけ利用してみたこともありました。当時は今ほど放課後等デイサービスも多くなく、市の外れにある田舎の学校に送迎してくれる施設もありませんでした。平日フルタイムで働いている私としては、土曜日だけでもSSTなどを受けられるなら……と思って何度か通ってみましたが、この放課後等デイサービスでは期待していたような支援を受けることはできず、私もコチ丸もそこに通い続ける理由を見つけられなかったので辞めてしまいました。
何を尊重するのか?一か八かで決めた育児方法
当時のコチ丸は「やりたいことしかやりたくない」という、一方だけ見たらワガママなような、でも違う視点から見たら発達障害の特徴のような、判断がつけ難い特性を持っていました。
宿題は一切やらなかったし、放っておくとゲームは隠れて何時間もやっていたりするし……。叱るところなのかもしれませんが、宿題をやらない、時間割に従わない、学校へ行かない、わが家は全てOKにしました。もちろん、後々のことを考えたら将来の不安もめちゃくちゃありました。しかし、無理をさせてコチ丸が心を壊してしまうほうがつらいという思いと、好きなことだけやっていったら自分の道を見つけられるかもしれないという願いもありました。
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私がこのような考えに至った理由の一つが、コチ丸の記憶力の高さでした。コチ丸は小学校の図書館の本をほぼ全部読み漁るくらいの読書家で、歴史から生物・天体・化学まで、いろんなことに興味がありました。