子育て情報『所属グループからハブ、取り合い、無自覚に人を怒らせて…生きづらかったあの頃をやり直したい。ASD私の高校時代』

所属グループからハブ、取り合い、無自覚に人を怒らせて…生きづらかったあの頃をやり直したい。ASD私の高校時代

なんだか変だなと思っていたのです。普段あまり感情を荒立てることのない、冷静な理系の優等生の子2人が、私の前でなんだかムキになって言い合いをすることが多くて。何?? と思っていたある日、別の子から「なんで気づかないの? あの2人、宇樹のこと取り合いしてるんだよ」とイライラした口調で言われ、アゴが外れるかと思うほどびっくりしました。

聞くに、私を取り合いしていた2人は、「優等生だけど、まじめで無難な枠から外れられないし、文系的なセンスも特にない」ことにフラストレーションを感じていたらしい。宇樹は、理系分野のことにも強い関心があり、彼女らと難しい話もできる。かつ型にはまらずエキセントリックで、校内誌に文章を投稿してファンがついたり、作文コンテストで賞を取ったりするなど、文芸のセンスもある……そういうわけで、私に憧れみたいなものを感じて、2人でどっちが私の関心を引けるか競っていたようなのです……。

今となってはまあ、彼女らの立場になって考えればそんなこともあるかもなとも思うのですが、ともかくびっくりしました。

なにせ、人間関係の機微に疎い。
他者が相手に向ける感情に、良きにつけ悪きにつけ気づかない。優等生グループの皆から敬遠されていたのにも気づかなかったように、憧れを向けられて取り合いされていたのにも気づかなかったのですね。


1対1の関係でも不器用さを発揮

1対1の関係となると、やたらとどっぷり仲良くなる子がたまにいたのですが、いま思えばどの子も、多少なり生き方の不器用さみたいなものを抱えていて、共依存的な関係性になっていたと思います。

一方で、ごくたまに、というか、小学校から大学まで考えて1人しかいないのですが、いわゆる陽キャで、笑いのセンスが素晴らしく、成績もよくてバランスのとれた子と、お互いに「大好き!」となることもありました。授業中に面白いボケを書いたメモを渡し合って、必死に震えながら笑いをこらえたりして、楽しかったなあ。

いま思えば、この子は私の能力も性格も含め、私の良いところに惚れ込んでくれて、私のバランスの悪さも丸ごと許せるぐらいに好きになってくれたのだと思います。私は私で彼女に惚れ込んでいました。


折り合いが悪いグループへの間違った接し方

クラスに、いつも私には笑いどころのわからない内輪ノリでものすごく盛り上がり、大きな声でゲラゲラ笑ったり騒いだりしているグループがいました。

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