外出不安のある息子が通信制高校を受験!児童精神科医アドバイスを活かした対策、試験当日までの道のり
どちらを選ぶ?通信制高校選び、そして決断へ
通信制高校に進路を決めた息子のために、合同説明会や個別相談へとあちこち奔走してきましたが、ようやくA高校とB高校の二校に志望校を絞り、それぞれの学校の特色をしっかりと息子に話した上で、両校に見学に行くことになりました。
まず直近でオープンスクールが開催されるB高校へ。B高校には私だけ事前に個別相談に行っていたのですが、対応も細やかで特別支援の資格のある先生も常駐しており、障害のある生徒も広く受け入れているとのことでした。息子も楽しみにしていたのですが、冒頭の説明を聞いたところで教室から動けなくなり、その後のプログラムに参加できなくなってしまいました。仕方なく落ち着くのを待って個別相談へと移らせてもらい、授業内容やコース説明、学習環境などをお伺いしました。息子も自分でも気になったことを都度質問していました。この時点では「B高校いいな……。もう一つの学校、見学行かなくてもいいかも?」と言っていました。
その後、A高校へ。A高校は、合同説明会ですでにお話を聞いていたところで、以前に個別相談に伺った別の通信制高校でも「息子くんの状況ならこちらはどうでしょうか?」とオススメいただいた学校でもありました。A高校はB高校よりも設備や制度が整っている…という訳でもなかったのですが、ただ一つ明らかにほかの学校と違うところがありました。先生方の熱意です。こちら側が何か質問をすると、必ず息子の目を見て、息子自身に語りかけてくれます。これまで支援児ということで過剰に子ども扱いされたり、一人の人間としても見てもらえないと感じていた息子には、とても大きな出来事でした。A高校との面談のあと、帰ってきてすぐ息子が私に言ったのは……。
「A高校にする!A高校やったら行けるかもしれん!」
という言葉でした。
私も、同じ気持ちでした。
Upload By 花森はな
願書提出…この奇跡がどうか最後まで続きますように
こうしてA高校へと進路が決まりました。外に出ることが難しい子にとって、受験は大きな難関です。特に、願書の提出は本人にとって大きな負担となります。多くの高校では本人が直接提出することが求められますが、今回私たちが選んだA高校は、どうしても本人が無理なら保護者だけでの提出も可能でした。受験に全力を注ぎたかった私たちには本当にありがたかったです。