小2から中3まで特別支援学級。発達障害息子の進路選択と受験準備はどうだった?
中学校の「高校調べ」の授業で進路を考え始めました

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タクはこの春に中学を卒業しました。義務教育の期間はとても長かったようで短かかったような不思議な気分です。春からは、全日制の工業系の高校に進学します。進路が決定するまでは心配事が多く、私のほうがハラハラする事が多かったと思います。
中学に入学した3年前はタクも私も、毎日の学校生活をおくることで精一杯で、将来の事を考える余裕がありませんでした。しかし、高校調べの授業や卒業生の母校訪問などが始まり、進学先を考えるクラスメイトが増えてくるとタクもぼんやりと将来の事を考えるようになっていきました。
小さい頃から精密機械や鉱物が大好きで手先が器用なタクは、普通科ではなく専門的な勉強をしたいと考えているようでした。
それは私たち親も同じ気持ちで、高校卒業後に就職活動をすると仮定したら専門知識を付けたほうが良いだろうと思っていました。
ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の特性があるタクは、長く担当してくれている主治医の先生や相談員の方から「将来は障害者雇用ではなく一般雇用で働くことになるだろう」とお話があり進路の参考にしました。
高校調べの授業で見つけた高校の中から、タクと一緒に高校のWebサイトなどを見ながら、学べることや通学方法などを確認しました。高校でのサポート体制などは特別支援学級の担任の先生から情報をいただくこともでき、今までの卒業生の進学先なども参考にしながら希望の高校を数校選ぶことができました。
そして中学3年生の夏休みからタクの希望で塾に通い始めました。
勉強が解けるようになってノリノリに!「僕って天才かも!」

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勉強が好きではなかったタクが自ら塾に通いたいと言い出した時には、夫婦そろってびっくりして信じられませんでした。机に向かって1つの事に集中するのが苦手で、今まで宿題をするにも苦労をしてきたのに学校の課題にプラスして塾で勉強できるのか心配になりました。
クラスの勉強が得意な子がすすめてくれた塾に行きたいとタクはやる気に満ちていました。入塾前の面談で特別支援学級に在籍していることや普段は薬を服用して生活していること、授業態度などに関する心配事を伝えた上で、快く迎え入れてもらいました。タクには「途中で辞めたくなったらすぐに親に相談すること、絶対に授業の邪魔になるようなことをしないこと」