チック症とは?癖のように見えるチック症状の見分け方と治療法は?
そのためストレスがかかる条件下ではチック症が起こりやすいといえます。
チック症によく見られる合併症
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チック症のある人は、他の障害も合併していることが少なくありません。
代表的なものとして、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と強迫性障害が挙げられます。
チックに関連した疾患の中でも、多彩な運動性チックと音声チック、および特異な性格傾向を示すトゥレット症候群では、40%以上に注意欠陥・多動性障害(ADHD)を合併します。また学習障害を合併していることもあります。 鑑別診断としては意識がはっきりしていて、不随意運動をきたす様々な疾患が対象となります。すなわち舞踏(ぶとう)病、突発性ジスキネジア、部分てんかんなどです。
http://www.dr-maedaclinic.jp/dp110.html
チック症の治療
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チック症は、一般の小児科や心療内科で診察・治療を受けることができます。
上述した、『DSM-5』(米国精神医学会編集による『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)の基準をもとに診断が下されることが一般的です。診断の後は、一人ひとりの症状にあった治療をすることが重要となります。
軽度の場合:
できるだけ身体や心理的なストレスを減らす環境を整えましょう。遊戯(ゆうぎ)療法などの行動療法的なアプローチ・心理療法、親へのカウンセリングが重要となります。
重度の場合:
薬物療法が有効となります。主としてハロペリドールやリスペリドンなどの向精神薬が挙げられます。症状が長期・慢性化し、多発・激症化などする場合は、お近くの子ども専用の精神科を受診しましょう。
ただし副作用として、ふらつきが生じる場合があります。年少者に使用するときにはとくに注意が必要です。
初診の場合、かかりつけの小児科・神経内科・精神科の病院やクリニックが適しています。チック専門医の受診でなくても問題ありません。
年齢・症状の程度によって受診する科が異なりますので、以下を参考に診療科に選ぶことをおすすめします。
■小児期(0~15歳)