コミュニケーション能力は低くて当然の時代!? そんないま親が子にしてあげるべき6つのこと
全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が2009(平成21)年秋に実施した「学生生活実態調査」によると、目上の人との会話が得意で、家族との会話が多い学生ほど、就職内定率が高いということがわかりました。
(引用元:同上)
この調査によると、就職が内定している大学4年生は、4年生全体の平均と比べ、家族との会話や友人の数が多く、クラスやサークル等の団体の中でのリーダー経験があり、目上の人との会話が得意で、周囲の意見を尊重できるという特徴があることが明らかになったそうです。
幅広い人間関係を形成しているか、自分から積極的に人に働きかけられるか、周囲に共感できるか。コミュニケーション能力の高さは、就職活動の結果までも左右するわけなのです。
家庭でできるコミュニケーション能力アップ術
子どもたちの明るい将来のために必要不可欠なコミュニケーション能力は、家庭での取り組みによって向上させることができるもの。そこで、家庭ですぐに実践できるコミュニケーション能力アップ術を6つ紹介します。この中にピンときたものがあれば、ご自身のお子さんに合わせて日常会話に取り入れてみてはいかがでしょうか。
1. 返事をさせ、言葉のキャッチボールをする
親が子どもに話しかけ、子どもから言葉を返させましょう。
話をYes/Noで終わらせず、自分の意見をはっきり相手に伝えることで、自然と発する言葉は増えていきます。
例えば、お母さんが晩ご飯にシチューを作ろうとしているとき。子どもに「今夜はシチューにしようと思うんだけど」と話しかけるだけでは、子どもからの返事は「いいよ」か「やだ」で終わってしまいます。そこで、次のように問いかけて子どもから具体的な言葉を引き出しましょう。
親:今日の晩ご飯はシチューにしようと思うんだけど、〇〇ちゃんはシチューに何を入れたい?
子:カボチャを入れて!
親:わかった、じゃあカボチャを入れようね。
2. どちらか選ばせる
「AとBどっちにする?」と選択肢を与えることで、子どもが自分で選ぶ経験を積み重ね、自分の意見をもつ訓練になります。さきほどのシチューの例を続けましょう。
親:カボチャ入りのシチューだったら、一緒に入れるのは鶏肉が良いかな?ソーセージが良いかな?
子:そうだなー、鶏肉がいい!鶏肉大好きだから!
3. 好奇心をもたせる
なぜ?どうして?という疑問がコミュニケーション能力を鍛えます。