知的好奇心を学びに! 小4理科「月と星」につながる5つの学習サポート
また東大医学部卒の男性は小学生のころにハマった虫取り体験について、「わからないことを自分で調べる理科系の考えがしみついた」と話していました。
もし子どもが、月の満ち欠けや動きに違いがあることに気づいて不思議に感じていたら「もっと知りたい」を引き出すために、こんなアプローチをしてみてはいかがでしょうか。
〇今晩の月はこんな形で、一昨日の形と違うよね。明後日はどんな形になっていると思う?
〇月は朝や昼にも見えることがあるんだよ。何でだろう?
〇雨や曇りの日って、月はどこにいるんだろう?
もしかすると、子どもは月の「見える形」や「見える時間」が変わっていくことを何となく気づいていて、「違う形になるんだよ」「僕も朝、月が見えるのは知っているよ」「月は空にあるけど見えないんだよ」などと答える子もいるでしょう。
そこでもう一歩、「何でだと思う?」と聞くことで知的好奇心をくすぐると、「なぜ?どうして?」という学びにつながるきっかけを与えられます。
この分からないことや疑問に対して自分からすすんで取り組もうとする意欲は、学校の授業での調べ学習など「主体的な学び」の力を育みます。
子どもの「なぜ?」をサポート
「なぜ?どうして?」から始まる子どもの知的好奇心や探求心を満たす方法はさまざまです。
冒頭のアンケート回答のように、プラネタリウムへ連れていった経験が宇宙への興味につながるケースもあります。
お子さんが月や星に興味関心をもったら、次のような方法で学ぶ力をサポートしてはいかがでしょうか。
■図鑑や本を見ながら親子で調べる
小学館、講談社、学研などが子ども向けにシリーズで出版している図鑑には、目を見張る精緻なイラストはもちろん、迫力あるCGの映像が見られるDVDや3D体験できるデジタルコンテンツが付録としてついているものも多くなりました。こうした図鑑や本を親子で見てコミュニケーションを取りながら調べることで、気づきや発見を共有して楽しみながら学ぶことができます。
■プラネタリウムを楽しむ
日本プラネタリウム協議会(JPA)によると、全国には153館のプラネタリウムがあるそうです。常設のプラネタリウム以外にも国内各地でイベントや天体観測も企画されているので、検索して子どもが興味を示したものに出かけてみましょう。また、市販の家庭向けのプラネタリウムを購入してホームプラタリウムを楽しみながら天体について学ぶこともできます。