子育て情報『旅先での行動は“ 親子別々” に。“親の不在” が深める子どもの「自信」』

2019年2月9日 08:53

旅先での行動は“ 親子別々” に。“親の不在” が深める子どもの「自信」

旅先での行動は“ 親子別々” に。“親の不在” が深める子どもの「自信」


子どもにとって大事なものは「親が元気であること」

それから、「リフレッシュできる」ことも親にとっての大きなメリットだととらえています。

そもそも子どもにとっていちばん大切なものはなにかというと、お父さんとお母さんがいつも元気でいてくれることなのです。そういう意味では、旅行では、親御さんもしっかりリフレッシュして、英気を養うことも重要です。

忙しい毎日のなか、子どもに対して「本当ならああしてあげたい(でもできない)」という罪悪感から、「家族旅行ぐらいはずっと一緒にいてあげよう」と考える親御さんも多いものです。でも、わたしは親がリフレッシュすることも重要だと考えているので、「いつも家族一緒に行動する」という考え方を捨てることを提案しています。

わたしの家族の場合、夫は温泉が好きでわたしは美術館が好き。もちろん子どもに体験させてあげたいこともたくさんある。家族みんなでつねに行動すると、誰かが我慢することになります。
そうしないために、数時間であっても家族それぞれが好きなことをやる時間を設けるのです。そうすれば、家族みんなが満足できる旅になる。

小さい子どもがいても心配無用です。いまは、短時間の託児サービスや、自然体験やサバイバル体験など子どもが楽しめるキッズプログラムを提供している宿泊施設が増えていますから。それらを利用して、親御さんもなにかひとつくらいは自分が好きなことをやるというわけです。しかも、これは子どもの成長という点でもメリットがあります。

旅先での行動は“ 親子別々” に。“親の不在” が深める子どもの「自信」


子どもが他人に褒められたら謙遜はご法度

わたしがそういうプログラムをはじめて利用したのは、息子が4歳のとき。わたしと夫はスキーをして、息子は森を探索するプログラムに参加しました。
プログラム終了後、ちょっと心配しながら息子を迎えに行ったのですが、息子は目をきらきらさせて「ママ、動物の足跡を見つけたよ!」と報告してくれたのです。

これは、家族みんなで体験したら起こり得ないことでした。なぜなら、子どもが自分の体験をわざわざ説明する必要がありませんからね。親子別々に過ごしたことで、その間に味わった感動を子どもが一生懸命に親に伝えようとする。それこそ、子どものコミュニケーション力を大きく伸ばしてくれます。

ひとつ注意しておくとすれば、「親は謙遜してはいけない」ということでしょうか。こういう子ども向けのプログラムを利用したときなど、旅先では他人に子どもが褒められる機会が多いものです。

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