質問には質問で返す!? 「論理的思考」と「問題解決能力」を鍛える親子の会話テクニック
を高めることが重要だといいます。そのためにも、次の2つのポイントを押さえておきましょう。
1. 保護者自身が好奇心を持って質問する
相手の気持ちに寄り添って「共感」することがコミュニケーションのベースです。子どもが話をしてきたら、興味を持ってしっかりと聞いてあげましょう。
2. 質問には質問で返す
子どもに「今日のおやつはなに?」と聞かれて「シュークリームよ」と答えるのではなく、「さてなんでしょう?」と聞き返してみてください。子どもが発したひとつの質問をうまく活かし、複数の質問を生み出すのがコツです。日常の中に子どもが質問する機会をたくさん作ることが、子どもの好奇心を広げる下地になります。
また、子どものこころのコーチング協会代表理事・和久田ミカ氏は、「親子の信頼関係の土台は、親が日頃から子どもの話をていねいに聞くこと」と述べています。
6歳ぐらいまでの子どもは、まだ経験が少ないので自分の気持ちをうまく言葉で表現できないことがあります。(中略)親が質問し、子どもが考えて答えを出す会話のキャッチボールをすることで、“抽象的”な言葉を“具体的”な言葉に落としこむことができ、何をすればいいか見通しをつけることができます。
(引用元:ママノート|親の「質問力」で、子どもの考える力が伸びる!)
子どもに質問するときには次の点に注意しましょう。
1. 責めない
×この聞き方はNG!
「なぜやらないの?」
「どうしてできないの?」
このような質問は、子どもが責められているように感じます。
○この聞き方がおすすめ!
「どんなことが原因になっているのかな?」
「どうしたらできるようになるかな?」
原因になっていることや解決策を考えられるように質問するのがコツです。
2. 否定しない
×この聞き方はNG!
子どもの答えに対して明らかに「違うな」と感じても、
「違うでしょ!」
と否定しないでください。子どもは自分の気持ちをわかってもらえないと思い、会話を続けたくなくなってしまいます。
○この聞き方がおすすめ!
「なるほど、あなたはそう思ったのね」
と、子どもの言葉をいったん受け取りましょう。
そのうえで「お母さんは○○だと思うな」と伝えれば、会話のキャッチボールが続きます。
3. YES・NOの2択で聞かない
×この聞き方はNG!
「やるの?やらないの?」
「いるの?いらないの?」