語学力だけでは不充分! グローバル人材に「自己肯定感」が必須なワケ
グローバル人材に必須なのは「自己肯定感」
グローバル人材の要素IIにあたる「主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感」は、あらゆる能力を身につけなければ得られないような印象を受けますよね。しかし、実はこれらに共通するのは「自己肯定感」、つまり「自分は価値のある存在だ」「自分ならできる」という気持ちです。自己肯定感が育まれている子どもは、要素IIの能力を楽に伸ばすことができるでしょう。
家庭で自己肯定感を高めるのに効果的な「言葉がけ」の仕方を考えてみましょう。例をいくつかご紹介します。
■子どもの気持ちに共感する
子どもが習い事のレッスンなどでうまくいかず悔しがって泣いているときには、子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。自分のことを分かってくれているという安心感が自己肯定感アップにつながります。
【NGワード】
「悔しいんだったらもっと練習していけばいいでしょう」
「泣いたってどうしようもないよ」
【OKワード】
「今日はうまくできなかったから悔しかったんだね」
「実はお母さんも昔できなくて泣いたことがあるんだよ」
■過保護になりすぎない
親は、子どもが失敗して辛い思いをしないようにあれこれ先に手を回したくなるものですが、過保護になりすぎているようなら要注意。
子ども自身に考えさせる声かけを心がけるのがおすすめです。
【NGワード】
「ほら、○○を忘れずに持っていきなさいね」
「いいわよ、ママがやってあげる」
【OKワード】
「何を持っていけばいいんだっけ?」
「あなたはどうすればいいと思う?」
■人と比べない
うまくいかないときでも、他の子と比べるような発言をすると、子どもは「友だちと比べて自分は劣っているのだ」と受け取ってしまいます。子どもが自分に自信を持つには、子ども自身の成長ぶりを少しずつ認めて褒め「今の自分を認められた」と感じさせることが必要です。
【NGワード】
「〇〇くんはテストが100点ばかりなんだって」
「△△ちゃんはもう自転車にスイスイ乗っているのに」
【OKワード】
「前よりも10点上がったね」
「もうすぐ補助輪も取れそうだね」
このように、子どもを否定したり自立心を奪ったりすることなく、「自分ならできる」と感じさせるような言葉がけをすることによって、子どもの自己肯定感を高めることができます。