幼少期から身につけておきたい! いま世界的に重要視されている「協働力」。
「協働力」をいう言葉をご存知ですか。普段の生活の中ではあまり聞かない言葉かもしれません。しかし、これからの時代に子どもたちに求められる大切な能力のひとつ。アメリカでも、リーダーシップの必須要素として重要視されているそう。詳しく解説していきましょう。
たくさんの人と協力して道を切り拓く力
「協働」とは、同じ目的のために、対等の立場で協力してともに働くことを意味します。グローバル化が進み、少子高齢化、生産年齢人口の急減、また労働の多くが人工知能やコンピュータに代替されていくこれからの時代、この「協働」が求められているのです。
私たち親の世代では、知識から正解を早く導き出すことや、他者よりも上に立ち、勝者となることが良しとされてきました。しかし、これからの時代は、解決すべき課題を発見する力や、学び続ける強い意志、協働により課題解決の道すじを切り拓く力こそが重要となってくるのです。
“尾木ママ”の愛称でおなじみ、教育評論家の尾木直樹先生も次のように言っています。
(先進34か国が加盟する「経済協力開発機構OECD」は)2030年に求められる力として、たくさんの人と協力して答えを見つけていく力、情報を整理するか、複数の要素を結びつけ、新たな価値を生み出す力などをあげているんです。(中略)そして、それらの力を身につけさせるためにはコミュニケーション力や協働性、創造性、批判的思考能力、好奇心等をはぐくむ教育が必要だと説いています。今後ますます国と国の垣根が低くなり、価値観の異なる人どうしが一緒に暮らすようになります。難しい言葉でいうと、多文化共生社会に突入するの。その社会の中で必要な力なのです。
(引用元:さぽナビ|尾木ママが語る!グローバル化時代に求められる子育ての視点 (1))
また、文部科学省のホームページにも、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」「他者と協働して課題解決を行う人材」が求められると書かれています。今後、学校ではこういった能力を伸ばすためのディスカッションやプレゼンテーションの場が増えていくでしょう。
トップダウン型のリーダーではもう勝ち残れない!
ところで皆さんは、リーダーと聞いてイメージするのはどんな人物でしょうか。人を引っ張っていく、いわゆる「ボス」タイプのトップダウン型のリーダーを想像するのではないでしょうか。日本ではこういったリーダー像が一般的ですよね。