国語辞典を買ったらすぐやる3つのこと。「辞書引きの習慣化」はこうすればうまくいく!
こんな工夫が該当します。
逆に、やめたいと思っている悪習については、スタートするのに時間がかかるようにしておけばいいのです。スマホのゲームアプリは一番奥の画面に、しかもフォルダを作ってその中にしまう。ついつまみ食いしてしまうクッキー類は、さっと食べられないように、タッパーにうつして野菜室の奥にしまうなどです。おもしろいでしょう?
ちなみに私は、スマホのゲームアプリフォルダに「ひまなの?」という名前をつけ、最後尾に置きました。そのフォルダにたどり着くまで「またやるんだ、私……」といや~な気分になり、フォルダ名を見るたびに自分が情けなくなり、その一週間後には、見事フォルダごと削除できました。今、スマホにゲームアプリは1つも入っていません。
わかりやすいようにと大人の話にしましたが、実は子どもの学習にも同じことが言えます。
続けてほしい良い習慣に関しては、とりかかるまでにかかる時間を最小限にするようにします。
やめてほしい悪い習慣については、手間をかけないとできないようにするというわけです。
さて、辞典の話に戻しますよ。国語辞典の目的は「言葉の意味を調べる」ことです。辞書が主体ではありません。つまり「さあ、今日は国語辞典の勉強をしよう」ではなく、何か本来の勉強などがあり、その途中で分からない言葉があったときに初めて国語辞典の出番となるわけです。
ですから、本棚から出す、外箱をはずす、その手間をなくすために、外箱自体をなくしてしまおうということです。外箱は捨ててしまって大丈夫です。
もう二度と使いません。
「いつまでもきれいに使いたい」こういう大人の気持ちも分からなくありませんが、いつまでもきれいに使うために、お子さんはかなりのエネルギーを使います。そのエネルギーがもったいないですよね。
また、小学生用の国語辞典は、早い子で4、5年生、遅くても6年生までしか使いません。その後は中学生用や大人用の辞書に切り替えます。それまでの期間だったら、毎日使ったとしても、綴じてある糸がほつれるほどにはなりません。むしろ、ぼろぼろになるまで使われた辞書って、天命を全うした感じがしませんか?
その2名前を書こう!
私が次にすべきこととして推奨しているのが、本の「天」か「地」、まっすぐに立てた時の上か下ですが、そこに名前を書くことです。「自分だけのたからもの」としてもらうのです。