国語辞典を買ったらすぐやる3つのこと。「辞書引きの習慣化」はこうすればうまくいく!
ぜひお子さん自身に書かせてください。
これにも抵抗がある保護者の方がいるようです。買ったばかりの本にマジックで名前を書くなんて。しかも子どもの字で?と。また、できるだけきれいに使って下の子に、と思う人もいると思いますが、前回お話ししたとおり、兄弟姉妹がいてもそれぞれの辞書を使うことを強くおすすめします。ましてや、教育漢字改訂中です。下の子に、という考えは少し無理そうです。
人間は、人と共有のものより、自分のものを大切に扱います。
名前を書いてあるものは特にそうです。そして自分で書いたならなおさらですよね。子どもも同じです。どんなに心配でも、ぜひ、お子さんに書かせてみましょう!そして「きちんと書けたね」の言葉もお忘れなく。「今日からこの辞典はあなただけのお友達ね!」とも声をかけてあげましょう。
その3リビングに置こう!
使うまでの手間を省くのに、外箱をはずす話を書きましたが、置き場所に関しても同じ法則が適用されます。使う時にさっと手に取れる場所にあることが大切。そのために、どんなシチュエーションで辞書を利用するか想像し、その場所に置けば良いということが分かります。
小学生の子どもを持つ友人で、すでに国語辞典を利用している方たちにアンケートをとってみました。ご協力くださいましたみなさん、ありがとうございました。
これによると、リビングの本棚、テーブルなど、6割強の人たちが、リビングに置いていることが分かります。これは、国語辞典を使う機会がリビングにいる時に多いからです。地球儀や世界地図、百科事典もリビングに置くといいということはここ数年、いろいろな教育雑誌でも取り上げられているもので、すべて「調べたいと思った時に調べる」というアクションがリビングで起きやすいことが原因です。
お笑い芸人が何か言ってみんなが笑った。その言葉を知らなかったから調べる。ニュースでキャスターが何か言った。
その言葉を知らなかったから調べる。
お父さんがお母さんに何かを言った。その言葉を調べる。
本を読んでいたら、知らない言葉が出てきたから、調べる。
そんなシチュエーションがリビングにはあふれていると思います。連載第1回でも書きましたが、知らないことをそのままにしないことが大切です。保護者のみなさんも、知らない言葉があったら、スマホではなく辞書を開いてみましょう。百聞は一見にしかず。