「宿題やだ!」を解決する “親の神対応”。脳をダマして「やり抜く力」をつける方法
といいます。どんなに強い怒りが生じても、そのピークはたったの“6秒”。感情のままに言葉をぶつけたところで結果は良くなりません。カッとなったら、次のように言い換えてみましょう。
×「なんで宿題しないの!?」
○「何時からするんだっけ?」
×「どうして同じ問題を間違えるの!?」
○「またここ間違えちゃったね。次に間違えないようにするにはどうしたらいいと思う?」
親も子どもも無駄にイライラせずに、次に進むための前向きなやりとりをすることを心がけたいですね。
「ごほうび=ほめ言葉」が原動力になる!
諏訪東京理科大学共通教育センター教授の篠原菊紀先生によると、子どもにやる気を起こさせるには、脳に報酬を与えることがカギになるそうです。
人間は報酬を得ることでドーパミン神経系が働き、快感を得ます。
報酬=親からほめられること・認められることでもあるので、「宿題(勉強)をする」という行動と「ほめられる」という報酬が結びつくことで、やる気が起こるというわけです。
いずれは子ども自身が「問題が解けて嬉しい!」といった報酬を得られるようになるのが理想。でもそれまでは、親が「ほめる」という報酬を与えるといいでしょう。
ほめ方にはコツがあります。もし、まだ勉強をする習慣がついていないのなら、どんなことでもかまいません。とにかくほめまくること!
○「すぐに諦めなかったね。すごい!」
○「難しい問題なのに頑張って解いたね!」
また、“素質” ではなく “行動” をほめてあげると、やる気に結びつきます。
×「あなたは頭がいいね」
×「全問正解するなんてすごいじゃない」
このようなほめ方では、自分の「賢さ」を守るために間違えるのを恐るようになり萎縮してしまいます。
○「このあいだ間違えた問題も解けるようになったんだね。努力したんだね」
○「集中を切らさずに頑張ったから、いつもよりも短い時間で終わったね」
このように「努力」をほめるようにすると、より認められたいという意識が芽生えて、積極的に挑戦するようになりますよ。
毎日の宿題が「やり抜く力」をつける
毎日毎日コツコツと宿題をこなす習慣をつけると、子どもにとってどんな良い影響を及ぼすのでしょうか。それは「やり抜く力」「粘り強さ」です。しかし、本格的なロジカルシンキングを取り入れている学習塾ロジムの塾長・苅野進先生は、「ただ机の前でがんばるだけでは真の粘り強さは身につかない」