子どもの能力を驚異的に伸ばす「育脳」。脳の発達段階と年齢に適したサポートを
だからこそこの時期には、太陽の動きに合わせた起床・就寝、おいしい食事、ふれあいや声かけ、散歩など、五感からの刺激が何よりも大切。脳神経細胞が増え続ける時期なので、未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みはNGです。また、要求をそのまま言葉や行動に表す時期です。わがままをおおらかに受け止めてあげて、我慢できたときはたくさん褒めてあげましょう。
■0歳〜3歳に適した育脳
この時期には耳を鍛えることが有効です。遊びの中に歌や楽器を取り入れると◎。できれば音階のあるものを使いましょう。ドレミの音階を聞き分ける能力を鍛えておくと、集中力や反射神経などが良くなります。
まだ子ども自身の「好き・嫌い」の判断が未熟なので、脳がたくさんの情報を受け入れられるように工夫しましょう。たとえば、「お母さんは虫が嫌いだから、虫の図鑑は置かない」と大人中心に物事を判断するのではなく、できるだけたくさんのジャンルに触れさせてあげるといいですね。
【年齢別】脳の発達段階:3歳~7歳
3歳~7歳は『おりこうさん脳』が成長する時期。『おりこうさん脳』とは「人間らしさの脳」ともいえます。
この時期は、思考の中枢となる大脳皮質や、まっすぐ立ったり指を使って作業したりするための運動機能を調整する小脳が鍛えられます。そのため、勉強・スポーツ・芸術などに必要な言語機能や、手先を使った微細な動きといった知能全般の発達が期待できる時期なのです。
大人との会話や遊びから刺激を受け始め、幼稚園や学校などでさらにたくさんの人たちとの関わり合いによって飛躍的な成長を遂げます。昼間たっぷり刺激を受けて、夜眠っている間に神経回路網として定着させていくため、日中の過ごし方が重要になるでしょう。
■3歳~7歳に適した育脳
この時期は、勉強もスポーツもできる脳を育てましょう。まずは、正しい姿勢と歩き方で体のバランスを鍛えることを意識します。良い思考力には正しい歩き方が大切。身体のバランスが整って視覚的に正しい空間認知ができることによって、脳に良い影響を与えるのです。
正しい姿勢で正しく筋力を使う運動がおすすめです。縄跳びやキャッチボールなどは空間を予測しながら遊べるため、空間認知能力を伸ばす効果が期待できます。
また言語能力が発達する時期なので、言い訳をするなど口が達者になったと感じることも。以前に比べて親の言うことに反論するようになったと思っても、まずは子どもの意見を聞き入れましょう。