創作意欲と感性が溢れ出す! 絵が嫌いな子でも楽しく描ける夏休みポスター
募集要項をよく読んでおきましょう。また、昨年度の入選作品がネットなどで確認できる場合は、ぜひチェックして、どんなところがすてきか、親子で感想を語り合ってみてください。制作のヒントがたくさん隠されていますし、作品を鑑賞することで美術への興味が膨らむ機会になりますよ!
今回は、生き物の絵画コンクールを例に挙げてみます。過去の入選作品を見てわかったことをまとめてみました。
■入選作品はどれも画用紙中央に大きく生き物が描かれている。
■多少バランスが悪くてもいい。
■生き物の特徴をしっかり描けている。
■人気の生き物ではない。
■実際の生き物を手にとって観察したことがわかる。図鑑丸写しではない。
■絵がうまい必要はない。(※ここ重要ポイントです!)
<3>対象物を決める
もちろん、本人が描きたいものがあるときはそちらを優先します。しかし、「描きたいものがない」「何を描いていいのかわからない」などの場合は、「描きたくなるものを見つけるぞ~」と探しに出かけてみましょう。
せっかくなので、みんなが見過ごしがちな生き物(コンクールによっては、植物など)を探してみてください。その他大勢が描く生き物と被らないことは、なかなか目を惹くと思いませんか?
また、探し出した生き物は(可能であれば)自宅に持ち帰り、じっくり観察を。そして特徴を簡単にメモしておきましょう。
メモはイラスト(スケッチ)でなくても、言葉でもいいですよ。親がメモしてもOKです。「背中の模様が顔に見える!」「見た目より羽がゴワゴワしてる」など、親子の会話で出てきた「生き物の印象や感想」も制作中のヒントになるのでメモします。このメモ作戦は、美大受験でも色彩構成の際に使うこともあるテクニックです。
想像力が必要なとき、このメモを見るだけであら不思議!その言葉からイメージがどんどん膨らんできますよ。制作中、子どもが行き詰まったときにも、最初のインスピレーションを思い出させる言葉として有効です。
すぐに使える【構図】【下図】【ぬり方】テクニック!
画用紙を目の前にして、サラサラと描ける子はとても少ないでしょう。子どもが迷ってしまったときは、そっと背中を押してあげるようなアドバイスをしてあげてください。
ここで気をつけていただきたいのは、あくまでも “アドバイス” だということ。絶対にこう描くべき、というのではありません。