創作意欲と感性が溢れ出す! 絵が嫌いな子でも楽しく描ける夏休みポスター
基本は、「子どもの好きなように」「子どもの感じたままに」描かせてあげてくださいね。
全体の構図を考える
一番のポイントは、描きたいものを、できるだけ大きく、真ん中に持ってくること。このとき、絵を見た人に「何を伝えたいのか」を考えましょう。たとえば、「トンボが空にたくさん飛んでいるところ」であれば、とにかくトンボを数多く描いたほうが伝わります。
逆に、「トンボの目がどうなっているのか」を見せたいのであれば、画用紙いっぱいにトンボの目を描いてもおもしろいと思いますよ。ほかに、孔雀の羽の美しさを伝えたいのなら、羽に注力して1枚1枚描いてみてもいいですね。
それからもうひとつ、じゃんじゃん誇張して描いてヨシ!生き物の特長や、描きたいものを目立たせたいと思ったときは「やりすぎかな?」と思うくらいドーンと描いてみるのがオススメです。
下図を描くときの注意点
下書きは、最初から細かく描き始めないのがコツです。
鉛筆を軽く持って、あたり(線で大まかな位置決めをする作業)をつけてから描きましょう。消しゴムで何度も消すと画用紙が削れてしまうので、できたら一発描きにチャレンジしてみよう、と提案してみてください。集中力をキープできます。うまく描けなかった場合は、練り消しを使うと◎ですよ。
そして、ときどき休憩を入れて「絵を離して見る」時間を作りましょう。夢中になって描いているときは、細かい部分しか見えていないことが多いので、客観的に作品を眺める機会を作るのです。画用紙の真ん中に描いてはいるけれど「なんだかたいぶ小さく描いてるな」といったときに、少し離れたところから絵を見てもらうと、全体を俯瞰で見られるので、描き足すべきところがイメージできます。
観察・感想メモを見返してもいいでしょう。
このとき、親が無理やり中断させてしまうと、子どものやる気を削いでしまうので注意です。悩んで手が止まったときを見計らって、声をかけてあげてください。また、「下書きは絶対!」としてしまうと、色を塗るときに「はみ出してはいけない……」と考えてしまったり、絵に勢いがなくなったりしてしまいます。制作途中でどんどん変えていくつもりで描き進めましょう。未就学児や小学校低学年であれば、クレヨンでの下書きもオススメ。クレヨンの油分は水彩絵の具をはじいてくれるので、にじむことなく簡単に塗り分けができますよ。
色の選び方とぬり方
色の選び方やぬり方の正解はひとつではありません。