子どものうちから必要な「プレゼンテーション能力」を伸ばすために家庭でできること
●自分が聞き手に伝えたいことは何か?
●相手が最も喜ぶ情報は何か?
●相手を納得させるにはどうしたらいいか?
子どもがパパやママにゲームを買ってもらう交渉をしていると想定して、これら3つについて考えてみましょう。
●自分が聞き手に伝えたいことは何か?
ゲーム機とゲームソフトを買ってほしい
●相手がもっとも喜ぶ情報は何か?
・テストの点数が下がらないようにする
・今までやっていたお手伝いを続ける
・早寝早起きなど正しい生活習慣はキープする
・視力を下げないように気をつける
・次から次へとゲームソフトを買い足さない
●相手を納得させるにはどうしたらいいか?
・勉強やお手伝い、早寝早起きなど今まで頑張っていたことは続ける
・視力を下げないためにもゲームの時間を決める
・ゲームソフトは、自分で計画を立ててお小遣いやお年玉で買う
親御さんからしても、子どもからこのような内容を伝えられれば、「買ってあげてもいいかも」と思えるのではないでしょうか。相手に自分の意思を伝えて説得するには、ただ「ゲームを買ってほしい」とねだるのではなく、パパやママに「それなら買ってもいい」と思ってもらうにはどう伝えるべきかを考え、順序立てて話すことが大切です。すなわち、「話すちから」を育てるには「考えるちから」も必須だということですね。
子どもが何かをねだってきた際には、上記3つを伝えて「この3つを考えてパパとママを説得してごらん」と言ってみてはいかがでしょう。プレゼンテーション能力を鍛える良いトレーニングになりますよ。
「考えるちから」「話すちから」を家庭でアップする方法
先の例で述べたように、プレゼンテーション能力、すなわち「話すちから」を育むには、「話す内容を考えるちから」も必要になります。むしろ、土台として「考えるちから」がなければ「話すちから」はつかないと言えますね。
欲しいものをねだるとき以外にも、家庭で「考えるちから」や「話すちから」を育むことのできる習慣をご紹介しましょう。
●子どもに選択させる
日本では、子どもが幼いうちはその日着る服や履く靴、持っていくカバンなどを全て保護者が決めている場合が多いことでしょう。しかし欧米では、たとえ子どもであっても自分の意思を表明することが求められます。
アメリカで4,000人以上の子どもの教育に携わっている船津徹さんによると、欧米の家庭では子どもに “YES or NO!” “It’s up to you!”と選択させ、幼い頃から「好き・嫌い」