「サンタって本当にいるの?」と聞かれたらどうする? 識者による正しい答え方、教えます。
と教えなくても、お友だち同士で情報共有して、サンタクロースが実際に家に来ていたわけではないことを自然な形で知るようになります。
学識者が答える「サンタはいるの?」への正しい答え方
そうはいっても、小学校低学年のうちに「サンタはいるの?」と聞かれたときは、どのように答えてあげたらよいのでしょうか。3人の学識者の意見をご紹介しましょう。
心理学者の内藤誼人先生は、わざわざ真実を教える必要はなく、夢のある話はそのままにしておいたほうが楽しめると言います。幼いうちから現実の厳しさを教えすぎると、かえって疑り深い大人に成長する可能性があるのだそう。
「例え後々サンタさんが実はお父さんだったとバレるとしても、サンタさんはいないと告げてしまうのではなく、夢を与えた方がいいと思います。ディズニーランドは、本当のことを言うと『夢の国』でも何でもないのですが、『夢の国なのだ』と思っていた方が、ずっと楽しめるのと一緒です」
(引用元:教えて!goo|サンタさんって本当にいるの?――という問いかけへの正しい答え方)
教育研究家の親野智可等さんは、子どもの心理面の発達に寄り添いながら、それぞれの段階に応じた対応をすることをすすめています。
同氏いわく、子どもが「サンタさんは本当にいるの?」質問してきたら、まず「あなたはどう思う?」と聞いてみるのが良いのだとか。
本人が「絶対にいると思う」と答えるのであれば「ママも絶対にいると思うよ」。「いると思うけどなあ」と迷っているのであれば「ママもいると思うけどなあ」。「いないと思う」ならば「いないのかなあ」のように、対話の中で本人がどのように感じているのかを探り、本人の気持ちに同調してあげれば良いのだそう。子ども自身が少しずつ真実を悟っていくのに任せましょう。
また、サンタクロースがいるかどうかを親子で話し合う様子をユーモラスに描いた絵本「サンタクロースってほんとにいるの?」の作家で経済学者の暉峻淑子さんは、「子どもはきっと『いるよ』という答えを欲しがっているんだと思います」と述べています。
サンタクロースは、家族でも親戚でもない、いわば赤の他人でありながら、子どもたちの幸せを願い、プレゼントを配っている存在。暉峻さんいわく、子どもは、サンタクロースを信じることで、知らない人も自分の幸せを願い、愛してくれているという社会の善意を感じ取ることができるのだそう。