2030年、79万人のIT人材が不足する!? 「論理的思考力」が必要なこれだけの理由
論理的思考を身につけると、算数に限らず、学校の成績はよくなっていきます。もしテストで不正解があったとしても、論理的思考ができれば「どうして間違えたのか」「自分に足りなかった知識は何か」「どんな勉強が必要か」というようにミスを振り返り、的確に対応することができるからです。
2030年、79万人のIT人材が不足する!?
算数を学ぶことは、お子さまの将来にもダイレクトに関わってきます。そのことを裏づける事実のひとつが、日本が直面する大幅なIT人材不足です。経済産業省の予測によると、2015年時点で約17万人のIT人材不足が起きているといいます。現在の中学生の子どもたちが働き出す2030年には、甘く見積もって41万人、厳しく見積もると79万人のIT人材不足が見込まれているのです。つまり、裏を返せば、「ITの知識を身につけておけば、将来は職に困らない」とも言えるでしょう。
少子高齢化や人口減少など、日本の課題を支える技術としてのIT産業への期待は高まるばかりです。
たとえば、成長産業のひとつである介護分野においても、今後のIT化に注目が集まっています。介護士の人材不足はよく知られていますが、関連する事務作業の多さも人材不足に拍車をかけています。被介護者の状態共有など、ITによって削減されるべき時間工数は多いと言われています。
あるいは、最近身近になりつつある無人レジ化がさらに進めば、将来的には無人コンビニも登場するでしょう。そうなると、無人店舗を守るための技術が求められることになります。また、決済も現金から電子マネーが主流になれば、それに関連する専門知識が今後の役に立つはずです。
このようなIT産業の裏には、設計・管理・整備を行なうエンジニアの存在が必要不可欠。IT人材へのニーズがさらに高まっていくことは間違いないでしょう。
未来を生きていく子どもたちは、もしかするとITと関わらずに仕事をするほうが難しくなるかもしれません。
幸福な未来のために「算数」は必要である
「そう言われても、うちの子は算数が本当に苦手で……。エンジニアにも理系職にも、とても就けそうにありません」というおうちの方も、もちろんいらっしゃるでしょう。しかし、なにもみんながエンジニアになる必要はありません。
高度なプログラミングやデータ解析が自分でできなくても、「エンジニアにどんな仕事を依頼し、どんな成果を挙げるか」