子育て情報『反抗期がなくて安心!? 「友だち親子」に訪れる、危険な “親子共依存”』

反抗期がなくて安心!? 「友だち親子」に訪れる、危険な “親子共依存”

その結果、うまく社会に適応できなくなり、「生きづらさ」を強く感じるようになるのです。

友だち親子03


「友だち親子」にならないための親の心得

とはいえ、わが子を愛するがゆえに、つい口を出したり手助けしたりしたくなるのが親心です。「友だち親子」になるのを回避して、つかず離れずの関係を構築するためにはどんなことを心がければいいのか――。3つの「親の心得」をご紹介します。

親の心得1:子どもと親は一心同体ではない。自分の人生を楽しもう!
前出の吉野氏によると、「擬似姉妹」状態に陥っている親は、娘の友だちを悪く言ったり、娘が買ってきた洋服に「ちょっと派手じゃない?」と言ったりと、自律的に動き出した子を無意識のうちに引き止めようとする傾向があるそうです。それは、子どもと自分を一心同体だと思い込んでいるから。もしくは、子どもを自分の「分身」だと勘違いしているのです。


子どもの手が離れていくのは寂しいものですが、子どもと自分の人生は別のもの。親自身もまた自分の人生を楽しむことで、お互いにとって充実した人生を送ることができます。新しい趣味を見つけたり、習い事を始めたりするなど、視野を広げることで自分の新しい可能性に気づくこともありますよ。子どもだけに向けていた目と心を、自分自身に向けてみましょう。

親の心得2:悪ノリの友だちトークはNG。親は指導する立場である
心理学者の植木理恵氏は、カウンセリングに来る親子の会話が「友だちトーク」になっているケースが多いことに言及しています。たとえば、子どもが「○○ちゃんが一緒のクラスにいるから嫌なんだ」と言ったら、親はまるで友だちのようなノリで「ああ、わかる……。○○ちゃんとは気が合わなそうよね」などと同調する様子をよく目にするそう。
植木氏は、「子どもの話に悪ノリするのは、ただの育児放棄」と厳しく指摘しています。

親であれば、「そう。だけど○○ちゃんにだっていいところがあるんじゃない?誰とでも仲良くできることも大事だよ」と、あくまでも大人として常識的な対応をするべき。“わが子に嫌われたくない” という気持ちを優先するのではなく、子どもの意見に共感を示しながらも、親は指導する立場であるということを忘れないようにしましょう。

親の心得3:友だちではなく「子どもという選手のコーチ」になる
友だち親子にならないほうがいい理由として、「相手のよくない点を指摘できなかったり、信頼関係が育めなかったりと、正面から向き合えない関係性になってしまう」

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