“友だちが多い子=人間的に優れている子” ではない! 「みんな仲良く」って言わないで
「うちの子は友だちとうまくやっているのかな……」と、子どもの友だち関係を心配する親御さんは少なくないでしょう。だからといって、「友だちできた?」「クラスの子と仲良くしてる?」など、過剰な声かけをしてしまうのはNGなようです。
まずは、「友だちがいないこと」への偏見を捨ててみませんか。親自身が「無理して友だちをつくらなくてもいいんだ」と考えることで、子どもへの対応も変わってくるかもしれませんよ。今回は、「子どもの友だち付き合い」について考えてみましょう。
「新しい友だちができるかどうか」を心配する親は多い
入園・入学などで環境が変わる時期、子どもの新しい人間関係を心配している親御さんは多いようです。2016年にヤフー株式会社が実施した保護者1,804名を対象にしたアンケートによると、「お子さまが幼稚園・保育園の入園前に心配だったことはなんですか?」という項目で、「嫌がらずに登園できるか(996人)」に次いで多かった回答は「お友だちができるか(966人)」でした。
また、セキュリティサービス会社の綜合警備保障株式会社(ALSOK)が2020年に行なったアンケートでも、「お子さまの小学校入学時にどのようなことに不安を感じたか」という問いに対して、「安全に通学できるか(72.4%)」に続き、「友だちはできるか(66.9%)」が上位に挙がるなど、子どもの友だち関係について不安を抱える親は多いようです。
さらに、国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」が行なった、「入園・入学で不安に思うことに関するアンケート」(2022年)では、以下の回答がありました。
- 「子どもが園や学校などで集団行動に馴染めるか」(入園時 47%・入学時 53%)
- 「子どもに新しく仲のいい友だちができるか」(入園時 39%・入学時 54%)
この調査結果から、入園時に比べて小学校入学時のほうが、子どもの友だち関係を心配している保護者が多いことがわかります。もしみなさんが「うちの子、友だちができるかな……」「仲間はずれになったらどうしよう」と考えているのなら、次にご紹介するアドバイスを参考にしてください。
【未就学児】発達段階ごとに「友だちとの遊び方」は変わる
未就学児の場合、親目線では「いつもひとりで遊んでいるように見える」かもしれません。しかし、子ども自身は、友だちと遊んでいるつもりだということもあるようです。