子育て情報『慎重すぎる子も、落ち着きのない子も大丈夫。子どもの個性の伸ばし方』

慎重すぎる子も、落ち着きのない子も大丈夫。子どもの個性の伸ばし方

とも話しています。たとえば、乳児期に穏やかだった子どもが、驚くほど活発で精力的な性格に変わることもあるのだとか……。

〇〇ちゃんは積極的なのに、うちの子はいつも人見知りで……と、悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか?でも、心配ありません。「人間の成長・発達で興味深いところは、前向きで外向的・社交的に見える人が、意外とずっとそのままではないこと」と、川田氏が言うように、個性は変わっていくのです。

また、保育に関する多くの著書があり、保育施設・りんごの木代表の柴田愛子氏も、個性は変わるとしているひとり。そして、親が子どもの個性を心配する原因を、「自分の子どもを他の子と比べてしまい、『わが子の個性がずっと続いていく』と思いがち」だから、と分析しています。落ち着きがなかったり、慎重すぎる傾向があったりしても、子どもの個性は、集団生活を送るなかで、まわりの人や環境の影響を受けてどんどん変わっていくのです。

柴田氏によると、控えめだった子どもが周囲の影響を受けて、「なんでもいちばんになりたい」と意欲的な姿勢を見せることもあるのだそう。
ですから、あまり心配せず、比較せずに見守っていきましょう。(カギカッコ内引用元:NHKすくすく子育て|子どもの個性どう伸ばす?)

専門家の意見をまとめると、以下になります。

【気質】・・・変わらない(生後2、3か月頃から気質が出てくる)
【性格】・・・成長とともに変わる(2歳前後から性格がはっきり出てくる)
【個性】・・・成長とともに変わる
とはいえ、「いま、子どもの個性に困っている」「子どもの性格のせいで、毎日へとへとだ」などの悩みがある親御さんも少なくないでしょう。次項からは、「慎重すぎる子ども」と「落ち着きのない子ども」の性格・個性ついて分析していきます。

ベッドで微笑んでいる赤ちゃん


慎重すぎる子どもは「まわりをよく観察している」

子どもの「性格」や「個性」について悩む親御さんのなかで、特に多いのは「慎重すぎる子ども」と「落ち着きがない子ども」の2つではないでしょうか。ここでは、その2つの性格・個性について考えていきます。

子どもが慎重すぎる場合、次のような行動が多いかもしれません。

  • 恥ずかしがって、友だちの輪に入っていけない。
  • 入園や入学、進学など、新しい環境になかなか馴染めない。
  • いつもなにかを心配して不安になっている。
  • やりたいことがあっても、失敗を恐れてなかなか実行できない。

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