たった30分で始められる! 親子で楽しむ『Kindle読書』の効果
その結果、読書が好きになった子もいれば、成長するに従ってゲームやスマホなどに夢中になり、読書への興味が薄れてしまった子もいるでしょう。このまま社会のデジタル化が進めば、アナログな「紙の本」を読む子どもは減少し続けるかもしれません。しかし、デジタル機器を使った読書ならどうでしょうか?
紙の絵本もデジタル絵本も、幼児の内容理解に差はない!
とはいえ、デジタルメディアより紙の本のほうが、やはり効果があるのでは?という考えも拭えませんよね。しかし、実際にそれらを比較した研究データを見てみると、意外な結果に驚かされるでしょう。
東大大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(東大CEDEP)とポプラ社の共同研究プロジェクトとして、紙とデジタルの絵本の読み聞かせを比較したところ、「紙とデジタルでは絵本の内容理解に差はなく、幼児は初めて出会ったデジタル絵本でも紙の絵本と同じように楽しむことができる」という結果が出たそうです。
またこの調査結果について、東大CEDEP特任教授の佐藤賢輔氏は、「デジタル絵本は子どもの発達に良くないのでは、内容を理解できないのでは、内容よりも機器の操作やナレーションなどデジタル特有の特徴の方に注意が行ってしまう」といった心配はほとんどないと結論付けています。(カギカッコ内引用元:東大新聞オンライン|デジタル社会の今、読書は大事?東大CEDEP×ポプラ社「子どもと本」の関係を研究する)
さらに学年が上がると、電子書籍を利用する子どもは増え、その利点を実感しているというアンケート結果も出ています。平成30年度に実施した文部科学省委託の「子供の読書活動の推進等に関する調査」によると、電子書籍を読んだ子どもは以下の点をメリットだと感じているようです。
- 持ち運びや入手にあたっての利便性
- ひとつのデバイスで複数の本が読める
- キーワード検索などでわからない言葉をすぐに調べられる
- 文字を大きくすることができる
(上記参照元:文部科学省|子供の読書活動の推進等に関する調査研究 報告書概要版)
以上のことからも、デジタルデバイスという手に取りやすく操作性が高いツールを使うことは、子どもにとって効率的な読書法として浸透しつつあると考えられます。
おすすめの「デジタル絵本&デジタル児童書サービス」
近年では、デジタルならではの利点を活かしつつ、従来の紙の本の魅力も損なわないよう工夫されたサービスが増えています。