たった30分で始められる! 親子で楽しむ『Kindle読書』の効果
と「読書」をしていたようです。
といっても、読書に集中するというよりも、新しいデバイスに触れたことや、スムーズな操作性に導かれて好奇心が刺激された結果、「これから私はこんなにたくさんの本を選んで、読むことができるんだ」というワクワク感を味わっていたように感じます。
また、端末自体はネットにつなげていましたが、「読みたい本を探す→ダウンロードする」「知らない言葉をその場で調べる」程度のネット利用だったので、状況に応じてネットワーク接続を不可にすることもありました。データをダウンロードしてしまえば、ネットにつながっていなくても読書を楽しめるので、外出先や移動中でも重宝しています。
画像:デジタル書籍を夢中になって読む筆者の子ども
受け身の読書→デジタル書籍を乱読→主体的な読書
もともと紙の本を読むこと自体には抵抗はなかったものの、積極的に読書を楽しむタイプではなかった娘。「友だちがおすすめしてくれた本」や「図書室で人気がある本」には興味を示しても、「次はこの本を読みたい!」「こういうジャンルの本が好き!」といった強い意思はありませんでした。
親としては「本をまったく読まないわけではないけど、読書に対して受け身の姿勢が気になる……」とモヤモヤした気持ちを抱えることも。しかし、「Kindle」で読書をするようになってからは、いままで読まなかったジャンルの本も積極的に読むようになりました。
これはいわゆる「乱読」では?と思われるかもしれません。しかし、児童文学評論家の赤木かん子氏のインタビュー記事『「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの』では、「つまらない本を知らないと、『この本はおもしろいんだな』ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう」と赤木氏は述べています。「乱読」にもプラスの効果が十分にある、と言えるということですね。
1,000冊以上の本を乱読しながら、「読みたい本を自分で選ぶ練習」ができる点も、電子書籍の魅力でした。とにかくたくさんの本に触れることで、自分なりの感性や選ぶ力が磨かれたはずです。
また、子どもが選んだ本は親もチェックできる設定になっているので、「へ〜、こういう内容に興味があるんだ」「結構難しいジャンルにも挑戦してるな」